バスルームの棚は、手前にカゴを並べ、奥にスペースを設けてある。
「すぐに使うものは手前のカゴに入れて、取り出しやすくしておくわけ。奥は備品を置いて、カゴの中が空になったときに取り出すの。これで、備品の数も把握できます」
そんな石原さんにも、隠したいものはある。エアコンや電気コードは壁に埋め込んだり、床下に渡したり。アルミホイルやまな板は、シンク下の扉付きスペースに書類ホルダーを並べて縦収納。その書類ホルダーを引き出すと、奥のスペースにシンプルな炊飯器がちんまりと収まっていた。
「炊飯器もよく使うけれど、どうしたっておしゃれに見えないから隠しているの」と石原さんが笑った。
火・水・木は東京でファッションの仕事に没頭している石原さんにとって、この住まいは思い切り心を解放できる場所なのだろう。