山藤陽子さんの自宅は、生活の場であると同時に日々仕事をするアトリエと事務所でもある。
18畳ほどの部屋に仕事用の棚から食器棚、さらにベッドまでが共存。それでもすっきりしているのは“見せる”と“隠す”のメリハリをつけ、生活感を抑えているから。キャスター付きのものを多用するなど、場所や用途に合った収納グッズを上手に選んで活用しているのも印象的だ。
「収納用品はあちこちで買わず、なるべく同じものを揃えるようにしています。買い足しが楽だし、模様替えの際も場所を選ばず使い回しやすいんです」
片づけは好きなほう。ストイックにはなりすぎず、自分が「気持ちいい」と思うためにときどき部屋の中を見直しては、気になる箇所を整理している。
「歳を重ねると以前ほどテキパキと動けないこともありますが、その分、ものをなるべくシンプルに整理して、軽やかに暮らしたいなと。部屋は頭の中と同じ。きちんと片づいていれば、思考もクリアになる気がしています」