年末の大掃除。キッチンは“熱”を使って時短に!
撮影・岩本慶三 文・後藤真子
キッチンの大掃除といえばコンロと換気扇。どちらも油汚れの頑固な大ものだ。手間がかかるので別々に掃除しがちな2大難関を、同時に済ませてしまうのが東さん流。両方のパーツをいっぺんに温水のセスキ炭酸ソーダ液につけ、待つ間に他の作業を並行する。コンロやレンジフードの平面は、洗剤とラップとドライヤーを使った「温湿布」で汚れをとかし、電子レンジでチンしたウエスも大活用。
コンロと換気扇の掃除を同時に済ませてしまう方法
1.コンロの五徳やレンジフード内のパーツをまず外す。手を切らないよう換気扇に触るときは軍手かゴム手袋を着用すること。
2.シンクの中で外したパーツをポリ袋に入れ、約50℃の温水を注いでセスキ炭酸ソーダを溶かす。1リットルに大さじ1が目安。
3.パーツが浸る量の温水セスキ液が入ったら、ポリ袋の口を縛ってつけ置きする(20分以上)。
4.レンジフードの平面にキッチン用洗剤をスプレーし、泡が流れ落ちないようラップを張っておく。
5.コンロの天板も洗剤を塗布しラップで湿布。どちらも誤操作の防止にチャイルドロックを。
6.コンロ周りの壁にも同じく湿布。スプレー洗剤がない場合、食器用洗剤を泡立てて塗ってもよい。
7.コンロやレンジフード以外にも、戸棚など料理中に手でよく触る部分には皮脂汚れや油汚れが!
8.水で濡らして絞ったウエスをたたんで電子レンジに入れ、500Wで1分弱を目安に加熱する。
9.火傷に注意し、熱々ウエスで目立つ汚れを素早く拭く(すぐ冷めるので内側の面を順に出しながら)。
10.洗剤+ラップの湿布の上からドライヤーの温風中温をあてておく。温めて頑固な油汚れをゆるめる作戦。
11.ゴム手袋をつけ、コンロと換気扇のパーツをつけていたセスキ炭酸ソーダ液を捨てる。液が黒ずんでいたら汚れが落ちた証拠。
12.まだ汚れが気になるところを歯ブラシなどでこすりながらすすぐ。ゴム手袋を忘れずに。
13.すすいだパーツは拭く手間をはぶき、ゴザやタオルなどの上に並べて自然乾燥。室内なら窓際に。
14.湿布のラップをはがし、ウエスで濡れ拭き。基本は上から下へだが、液ダレする場合は下から上へ。
15.コンロや壁もラップをはがし、濡れ拭きで仕上げる。汚れがひどい時は電子レンジでチンしたウエスで。要チャイルドロック。
16.換気扇とコンロのパーツが乾いたら取りつけて終了。キッチン掃除の時短のポイントは、ドライヤーや電子レンジを使い、熱で汚れをゆるめることと、つけ置き&湿布を待つ間にできる作業を並行すること。
東いずみ●掃除家/ブログ「子供とペットとスッキリ暮らす」で発信する掃除術が大人気。著書に『「掃除が苦手」と思っていたけれど。』(KADOKAWA/メディアファクトリー)ほか。
『クロワッサン』939号より
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