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【地震編】正しく対処できる「初動」の心得

普段は固定されているものが倒れてくる、落ちてくる、飛んでくるなど、自然災害発生時は予想外のことが起こる。突然の事態に直面しても慌てないよう正しい知識を持っておこう。危機管理アドバイザー・国崎信江さんが解説します。

イラストレーション・米村知倫 文・山口美智子

【地震編】正しく対処できる「初動」の心得

【キッチンで料理中】
キッチンからは1秒で離れる

独立した小部屋であることが多く、閉じ込められやすい。たとえ火を使っていても脱出を優先して。「冷蔵庫、食器棚、刃物とこんなに危険が密集した空間はありません」。震度5以上でガスコンロは元栓からガスが止まる。火は揺れがおさまった後で確認。

【地震編】正しく対処できる「初動」の心得

【風呂やトイレ】
浴槽のふちや便座にしがみついて

風呂の場合は浴槽のふちにつかまり、余裕があれば扉を開ける。「洗濯機や棚など倒れそうなものがない場合は、脱衣所に出ましょう」。トイレの場合には便座や手すりなどにつかまった上で扉を開けて、揺れがおさまったら可能な限りすぐ廊下へ。

【地震編】正しく対処できる「初動」の心得

【リビング・寝室】
机の下より廊下に走れ!

マンションでも戸建てでも、比較的家具が少ない廊下へ出よう。その際、玄関やリビングなどのドアは開け、閉じ込められないようにする。寝起きなどで寝室から廊下にパッと出られない場合は、タンスなどの大きな家具とは逆側のベッド脇に身を寄せる。

【地震編】正しく対処できる「初動」の心得

【車の中】
高速なら左路肩、一般道なら駐車場へ

揺れを感じたらハザードを出して徐行し、左の路肩へ寄せよう。「緊急車両が通行できるように一般道なら駐車場や空き地などに停めても。アンダーパスや高架下、停電の影響を受けるコインパーキングは避けて。揺れがおさまったら徒歩でその場を離れます」

【地震編】正しく対処できる「初動」の心得

【電車・地下鉄】
落下物を避け、ホームの中ほどへ

電車内で立っている場合は手すりやつり革につかまり、座っているなら足をぐっと踏ん張る。ホーム上にいる場合は案内板などの落下物から離れ、転落を防ぐため、ホームの中ほどへ移動を。「ホームに電車が停車していれば乗り込んだほうが安全。落下物から身を守り、転落も防げます」

【地震編】正しく対処できる「初動」の心得

【エレベーター】
全階のボタンを押し最寄り階で降りる

揺れを感じたら全階のボタンを押し、止まった階で降りて。基本的に新しいエレベーターは地震を感知すると最寄り階で停止し、扉が開くようになっているが、万一開かなければ緊急通報ボタンを押し110番や119番に連絡を。「大規模災害では救助まで数日かかることも。常にスマホを所持して」

【地下道・地下街】
地上に出る階段付近から少し離れたところで待機

地上への出口の近くに待避し、落ちてくる天井材でケガをしないようカバンなどで頭を守る。「地震の場合、地下のほうが一般的に安全だといわれています。地上は電柱の倒壊や車の衝突など危険だらけ。出口への階段付近は人が殺到するため、少し離れたところへ。無理に外に出ないこと」

【ビルのフロア】
机の下ではなくいち早く廊下に出る

オフィスの机が激しく動き、壁と机に挟まれることもある。いち早く廊下に出て、手すりなど固定されたものにつかまって。「机などが窓を突き破って飛び出すことも。まずは窓から離れて、消防法で物を置くことが禁止されているエレベーターの前や防火扉の前へ。什器も落下物も少ないはず」

【地震編】正しく対処できる「初動」の心得

【市街地・高層ビル街】
カバンで頭を守り比較的新しいビルの中へ

看板、室外機だけでなく、ビルのガラスを突き破って机や椅子などが落ちてくることも。まずはカバンなどで頭部を守りながら、比較的新しいビルの中へ避難を。「近くに新しいビルが見当たらなければ、雑居ビルより大型店舗へ。銀行が入っているビルは安全性が高い傾向にあります」

【地震編】正しく対処できる「初動」の心得

【旅先・海の近く】
すぐに高台へ避難! もしくはビルの5階以上に上がって

海の近くならすぐ高台へ。高台が見当たらなければ近くのビルの5階以上へ。山やキャンプ地は、開けた場所ならその場で待機し、切り立った斜面や小川沿いからは離れて。「身を寄せることになったら、地域の人で埋まる小学校より、市民体育館や大学、コンサートホールなどの公共施設へ」

  • 国崎信江 さん (くにざき・のぶえ)

    危機管理アドバイザー

    危機管理教育研究所代表。防災スペシャリストとして実践的な防災・防犯対策を提唱。著書に『ぼくらの災害サバイバルBOOK』(主婦の友社)など。

『クロワッサン』1172号より

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