【あなたの家は安全ですか?】コミュニティこそ大事──今日から始める“在宅避難”の準備
イラストレーション・ミズカミエリカ 文・黒澤 彩
もしもの災害を“自分ごと”にする家族会議を
家を整えて備蓄をして、最後に忘れてはならないのが家族全員が防災への意識を持つこと。例えば母親一人が対策をしていても、子どもや夫がどこか人ごとのように思っていたら、せっかくの避難計画もうまくいかない。折に触れて、防災のことや家族のルールをふだんから話題にしよう。
「私は友人などに『近隣の家が火事になって避難指示が出たら、何を持ち出す?』と問いかけることがあります。家でも同じように、家族で考えてみてください。そう想像すると、持ち出したい大切なものは何だろうと、自分ごととして考えられます。持ち出したいものは、スマホ、貴重品、家族の思い出の品など、人それぞれです。考えることで防災が“自分ごと”になり、次の行動にもつながります。防災は誰かにやってもらうのではなく、一人ひとりが自分で考えて取り組むことなのです」
地域とゆるやかにつながり、情報共有できる関係に
在宅避難での孤立を防いだり、ふだんの防犯につながるという意味でも、ご近所さんと声を掛け合い、情報を共有することが大切。
「日頃から関係性を築きましょうというと、ご近所付き合いが苦手な人や賃貸住まいの人は負担に感じるかもしれません。でも、挨拶を交わす程度でいいのです。いつも挨拶する顔見知りになり、もし話す機会があったら『災害時はお互いに声を掛けましょう』と防災について話してみてもいいかもしれません。太陽光発電付き蓄電システムがある家は、停電時はスマホの充電を手伝うなど、無理のない範囲で助け合えるといいですね」
地域にどんな備えがあるかも知っておきたい。集合住宅ごとの備蓄、公衆電話やAEDのある場所、公園の街灯がソーラー式かどうか、災害時に無料で飲料を取り出せる自動販売機の有無なども平時にチェックしておこう。
『クロワッサン』1172号より
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