【手みやげをひとつ】MOMO「アップルパイ」──翻訳家、ライター・野中モモさん推薦
撮影・メグミ 文・梅原加奈
海外の音楽やアートを切り口に、女性やマイノリティの経験についての翻訳や執筆を多く手がける、野中モモさん。ZINE(自主出版)文化の紹介や振興活動にも長年取り組んでいる。
「ZINEの魅力は、個人がDIYで作れること。それぞれの人の“これを伝えたい”という強い想いが面白いです。同じように、私が手みやげを選ぶときにまず知りたいのは、作り手のこと」
そう話す野中さんが教えてくれたのが、『MOMO』の〈アップルパイ〉。
「最初に知ったきっかけはSNS。名前が自分と同じなので気になって。調べたらミヒャエル・エンデの『モモ』が由来。私自身も好きな作品だったので、余計に興味を持ち、お店に伺いました。“平和じゃないとお菓子なんて楽しめない”“お菓子を食べる時間は、幸せや平和の象徴であってほしい”という哲学や思いを込めてお菓子作りをされていると聞いて、とても共感しました。また、新大久保の裏通りにあるお店も隠れ家のようで素敵で。店主の玉井紅帆さんのあたたかな人柄にも惹かれました」
半月形のパイの中に、紅玉やサンふじなど季節のりんごをたっぷりと入れている。一般的には甘く煮詰めたりんごをパイ生地で包むことが多いが、こちらでは生のまま使う。そのためシャキシャキと食感がよく、満足度も高い。
「私はアップルパイが好きで、いろいろなお店で頼みがちなのですが、『MOMO』のものは、フレッシュなりんごならではの果実味があり、食べ応えもあっておいしい。玉井さんは、子どもたちが両手で持って頬張って食べられるようにしたいと考えているそうで、サイズがどんどん大きくなっていっちゃうの、と笑っていました。そういう熱意のあるお店だからこそ、こちらもサポートしたいなと思うんですよね」
MOMO(モモ)
東京都新宿区大久保2-33-40 (営)14時~19時(日によるのでインスタグラムで要確認)、不定休。アップルパイ(1個540円)は夏季は販売停止。10月より予約受付開始。店舗も10月より営業を再開。現在は通販のみ受付中。イベントへの出店なども定期的に行う。詳しい情報はインスタグラムで確認を。 @momo.toiu.omise
『クロワッサン』1172号より
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