植物が健やかに育つ。互いにのびやかに共生するヒント
植物の特性に詳しいプロの住まいには、互いに快適な工夫がたくさん。ストレスなく一緒に暮らすためのアイデアをフラワー&グリーンスタイリスト・さとうゆみこさんに聞いた。
撮影・徳永 彩 文・長谷川未緒
ローテーションしやすい仕組みで植物をいきいきと育てる
「植物とともに暮らすことのよさは、人間も自然の一部であるという当たり前のことに気づかされ、謙虚になれるところです」
そう語るのは、フラワー&グリーンスタイリストのさとうゆみこさん。
「私が育てやすいのは4〜7号サイズです。大きな鉢は重さがあるので世話しづらく、小さな鉢は水切れしやすい。4〜7号くらいだと日当たりを調整したり、ローテーションするのに移動が苦になりません」
植物を健康に育てるためには、観察が大切だという。
「水やり直後は重たい鉢も、乾いてくると軽くなります。鉢を持ち上げたり、葉を観察することで、植物のSOSや変化にも気づけ、より長く元気に育てることができるはずです」
1 吊るして飾り立体感を演出。垢抜けた空間へ
観葉植物を鉢ごと上から吊るすハンギンググリーン。高さを活用することで、大きな植物を置かなくても空間にリズムが生まれてインテリアが立体的になり、洗練された印象に。床掃除のときに鉢を動かす手間が省けるメリットも。
2 コンテナにまとめ置きして水やりもラクに
オリヅルランやシッサス、ベゴニアなど、複数の鉢を大きなコンテナに入れて窓際に置いている。個々に水やりをする手間が省けて、植物の状態も一度に確認しやすい。1カ所に視線を集めることで部屋のアクセントにもなる。
3 植え替えはせず、鉢カバーで楽しむ
プラスチックポットをそのまま陶器鉢などに入れれば、植え替えの手間もなくなる上、軽いので移動や水やりがしやすくなる。気分に合わせて気軽に植物の位置をローテーションできるという利点も。鉢カバーは好みの陶磁器やバスケットを活用。
4 棚置きする場合はこまめに場所替えを
垂れ下がる枝や細い葉など、ツルや葉の伸び方に表情のある植物は、棚に余白を活かして飾ると鉢ごとの形が引き立つ。室内の植物は定期的に配置替えしているが、写真の棚は光量が不足しやすいため、こまめな場所替えを心がけている。
5 “床の間”に見立てオブジェのように
来客時などハレの日には、盆栽を床の間にしつらえるようなイメージで、小さな植物を1点、ガラス製の鉢や器に入れて飾る。意外性があるうえ、ガラスの透明感が植物の美しさを引き立て、空間を軽やかに見せてくれる。
6 整わない植物は“待機スペース”へ
株分け直後で弱っていたり、剪定後で見栄えが整っていない植物は、ひとまず大きめの器へまとめておく。育成途中の鉢が元気になるのを待つ養生場所だ。まとめることで状態を見守りやすくなるほか、個別に置くよりすっきりした空間に。
『クロワッサン』1167号より
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