料理研究家・星野奈々子さんに教わる、食材が循環する冷蔵庫のつくりかた──食材を無駄にしない献立づくり編
撮影・小川朋央 文・嶌 陽子
星野奈々子(ほしの・ななこ)さん 料理研究家、フードコーディネーター。会社員を経てフードコーディネーターとして独立。現在は書籍、雑誌、企業のレシピ開発を中心に活動。『小学生のお菓子ブック』など著書多数
冷蔵庫の中で食材が迷子になり、結局だめにしてしまう。毎日の献立がなかなか決まらない。そんな悩みを解決してくれるのが、星野奈々子さんが実践する「食材が循環する冷蔵庫」だ。
【献立を決める】
メニュー優先でなく、食材ありきで考える
メニューを決めて、レシピに忠実に作るのもたまには楽しいもの。とはいえ、毎日それだと足りない食材を買い足さなければならなくなる。食材が増えていけば、結局余ったものを使い切れなくなってしまうことに。星野さんは最初に献立を決めるのではなく、食材から献立を考えるのが習慣だ。
「冷蔵庫にあるものを組み合わせて“名もなき料理”を作ることが多いです。バランスの取れた食材を常備し、それらを組み合わせた料理を作る。この流れを作ると、食材を無駄にせず、バランスのいい食事が作れると思います」
1. 使いたい食材を6〜7つ出す
冷蔵庫内をパトロールし、使いかけのものや賞味期限の近いものを優先しながら、魚か肉1つと、野菜を種類多めに冷蔵庫から出す。
2. 主菜の食材を決める
今日使う肉や魚とそれに合わせる野菜を選ぶ。例・「ひき肉でつくねを作ろう→合わせるのはスナップエンドウとかぶにしようかな」。
3. 主菜の味つけと調理法を決める
主菜の味つけは塩、さっぱり(甘酢、ポン酢)、甘辛の3つ。調理法は焼く、炒める、蒸すという、フライパンで作れる3つが基本。「今日は甘辛の味つけにしようかな。調理法はシンプルに焼こう」
4. 副菜の食材を決める
主菜が甘辛味の時はマリネやサラダ、さっぱり味の時はナムル、塩味の時はお浸しやごま和えにすることが多い。「主菜が甘辛味だから副菜はマリネかサラダかな。にんじんがあるからマリネにしよう」
5. 残った食材で汁物に
「使いたい食材の中で残ったさつまいもとしめじ、玉ねぎでみそ汁にしよう」。つくねとスナップエンドウ・かぶの甘辛ソテー、にんじんのマリネ、さつまいもとしめじ・玉ねぎのみそ汁の完成!
『クロワッサン』1164号より
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