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京都の喧騒から離れて静かな時を過ごす。深呼吸したくなる大原へ

里山の自然と寺院に触れる、大原。中心部から北東へ足を延ばせば、呼吸と心がこんなに整う。

撮影・渡部健五(「三千院」の桜、「宝泉院」以外) イラストレーション・網中いづる 構成&文・中岡愛子

[大原]

比叡山のふもとに位置し、四方を山に囲まれた田園風景がのどか。みずみずしい大原野菜、歴史的名所、春は山間に広がる桜も目にやさしい。

アクセス▼
京都駅から地下鉄烏丸線「国際会館」駅下車(約20分)、京都バス19系統に乗り換え、「大原」バス停まで約20分。

京都の喧騒から離れて静かな時を過ごす。深呼吸したくなる大原へ

三千院

苔むす名庭と里山の桜。自分と向き合う静かな時間。

弁天池の脇、「わらべ地蔵」の近くから、往生極楽院を振り返る
弁天池の脇、「わらべ地蔵」の近くから、往生極楽院を振り返る
御殿門前の見事な枝垂れ桜
御殿門前の見事な枝垂れ桜

美しい青苔に、杉や檜の立木。延暦年間(782〜806年)、最澄により創建された天台宗の門跡(門跡)である。門跡とは、皇族や公家が出家して住職をつとめる格式高い寺院のこと。

江戸時代の茶人・金森宗和の修築と伝わる池泉鑑賞式庭園「聚碧園(しゅうへきえん)」から、青苔に覆われた池泉回遊式庭園「有清園(ゆうせいえん)」、国宝・阿弥陀三尊像を安置する「往生極楽院」へ。広々とした境内には山桜をはじめさまざまな桜が植えられ、シャクナゲと見頃が重なった頃も見事。

青苔に杉や檜の立木が清らかで、目を閉じて深呼吸。やわらかな日差しのもと、朱雀門を望む
青苔に杉や檜の立木が清らかで、目を閉じて深呼吸。やわらかな日差しのもと、朱雀門を望む
苔のなかにやさしく佇む「わらべ地蔵」は、石彫刻家・杉村孝氏によるもの
苔のなかにやさしく佇む「わらべ地蔵」は、石彫刻家・杉村孝氏によるもの

◆京都市左京区大原来迎院町540 
TEL.075・744・2531 
開門9時〜17時(11月は8時30分〜17時、12月〜2月は9時〜16時30分) 
拝観料700円

京都の喧騒から離れて静かな時を過ごす。深呼吸したくなる大原へ

大原ふれあい朝市

いきいきとした大原野菜を求めて。

米農家によるおにぎり160円、おこうこ(たくあん)400円
米農家によるおにぎり160円、おこうこ(たくあん)400円
麺の屋台に並び、うどん450円にきつね100円をつけて朝食に
麺の屋台に並び、うどん450円にきつね100円をつけて朝食に

「里の駅大原」の駐車場の敷地内。時季によってまだ周囲が暗いうちから、大原野菜、有機野菜、鯖寿司、餅、野菜ジャム……「大原生産・大原加工」をコンセプトに生産者みずから品を並べ、買い物客との会話を愉しむ。「訪れる人の半分近くがプロの料理人です。

大原という土地に来て生産者と直接話すこと自体がワークライフバランスにつながることも」と教えてくれたのは、朝市会長の中辻孝之さん。パンやコーヒーの出店もあり、青空の下ちょっとした朝ごはんも豊かな時間。

カラフルな冬野菜。春には山菜も
カラフルな冬野菜。春には山菜も
思い思いに持参したバッグに買った野菜を詰め込めば、夜明けとともに目の前に広がる里山の風景
思い思いに持参したバッグに買った野菜を詰め込めば、夜明けとともに目の前に広がる里山の風景

◆京都市左京区大原野村町1012 
TEL.075・744・4321 
営業時間:日曜6時〜9時 正月の1週間は休み

京都の喧騒から離れて静かな時を過ごす。深呼吸したくなる大原へ

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