油揚げ、牡蠣、春菊のおでん【今井真実さんの3つの素材を組み合わせてさっと煮るだけ、ごちそう鍋】
撮影・黒川ひろみ スタイリング・矢口紀子 文・小林百合子
油揚げ、牡蠣、春菊のおでん
煮込まずとも、おでん並みの滋味深さ!
甘辛い味で、おでん風に仕上げる鍋は、牡蠣と油揚げの出汁が加わることで、より奥行きのある風味に。食べる直前に春菊を加え余熱で火を通すことで、シャキシャキ感を残して。
【材料(2~3人分)】
牡蠣 200g
油揚げ 2枚
春菊 60g
A[水 500ml、醤油 大さじ3、みりん 大さじ3]
酢 適量
芥子 適量
【作り方】
1.牡蠣をよく洗い、水けをしっかり拭く。春菊は葉の部分は食べやすい大きさに切り、茎はみじん切りにする。油揚げは1枚を6等分に切る。
2.Aと牡蠣、油揚げを鍋に入れて中火にかける。牡蠣がふっくらしたら火を止め、春菊を加える。タレとして、酢と芥子を混ぜた酢芥子を添える。
ついマンネリ化してしまう鍋。でも珍しい具材や多くの素材を買うのは手間だし、経済的にも非効率。難しいことはせず、素材の組み合わせやタレの工夫で簡単&スピーディ、お財布に優しい鍋を作るには、どうしたらいい?
「少ない食材で手軽においしい鍋を作るポイントは食材の『選び方』『切り方』『火の通し方』の3つです。まずはいい出汁が出る食材を最低1つ、できたら2つ選ぶこと。肉や魚介類、油揚げなどお好みで。素材から出汁が出ればカツオや昆布で出汁をとる必要がなく、手間と時間が減ります。素材は千切りや薄切りなどにして火の通りをよくすることで調理時間を短縮できますよ」と料理研究家の今井真実さん。
火の通し方については、時間差で具材を鍋に入れることが大切だそう。
「すべての具材が同時に食べごろを迎えるよう、逆算して鍋に加えていきましょう。それぞれの具材の食感が生かされることで、最後まで飽きずに、おいしく食べることができます」
『クロワッサン』1129号より
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