釣って食べれば、新鮮、楽しい!新山千春さんが熱海で堤防釣りに挑戦。
撮影・津留崎徹花 ヘア&メイク・後藤若菜(ROI) 文・河野友紀
何も持たずに手ぶらで朝の熱海へ! 身ひとつで釣りにチャレンジ。
コロナ禍に夫に釣りを勧められ、開眼した新山千春さん。それに加え、
「私は魚介類の宝庫・青森県出身なので、小さい頃からお肉より断然魚派。釣りが大好きなのは、釣った魚が食べられるからなのかもしれませんね(笑)」
早朝に都内を出て7時過ぎに熱海に到着。新山さん、撮影スタートからがぜんやる気。
「熱海はよく来る場所なんです。釣りもしてみたかったんですが、伊豆方面に行く前に立ち寄ることが多く、“道具を持っていくのも大変だし、さらに釣った魚を持ったままは移動できないし……”と諦めていたんです。
でも今回、釣り道具一式を貸してもらえる施設と、釣り上げた魚を調理して食べさせてくれるお店があることを聞いてびっくり。旅の途中でも寄れて、釣った魚を好みの料理にしてもらえるなんて、私にとって最高の場所ですね」(新山さん)
今回お邪魔したのは『熱海港海釣り施設』。
熱海港に延びる堤防の穏やかな内海側で釣りができる施設で、ハイシーズンになれば早朝から釣り客が集まる人気の場所だ。ちなみに6月あたりは、タカベ、アジ、イワシ、サバ、ソウダガツオあたりが釣れるそう。
ライフジャケットを身に着け、いざ堤防へ。貸し竿セットは、サビキ釣りと呼ばれる釣り方用。通常のサビキ釣りは疑似餌を使うが、こちらでは本物のアミエビをつけて釣る〈トリックサビキ〉。針がついた糸をバケツの縁でスライドさせて、中に入ったアミエビを引っかける仕掛けを使う。
「アミエビでのサビキ釣り、私もやったことがありますが、いくつかついた針に一つ一つエビをつけるのは大変だったんです。でもこれならスピーディに餌がたくさんつけられるし、手も汚れない。素敵です」
餌を撒き、糸を垂らして待つ。果たしてなにが釣れるのか!?
ということで準備万端。まずは魚をポイントに集めるために海の中に撒き餌をし、そのあとすぐにその中心に釣り糸をスッと垂らす。撒き餌をすると水面近くに魚が寄ってくるので、あまり深く沈めなくてもよいそう。新山さん、竿を持ってじっと海面を凝視。
「いますよ、魚、すごい集まってきてます。私の餌、食べてほしい!!」
待つこと数分、新山さんの竿に引きが! 急いで巻き上げるが、残念ながら空振り。
施設長である安田和彦さん曰く、撮影時の干潮のタイミングは喰いが浅いため逃げてしまうこともあるとのこと。諦めずに数回竿を入れると大きな引き! 釣り上げたら背中の黄色い帯がキラキラと輝くタカベが。
「やった、なんて活きがいい! 釣り上げたこの瞬間の感覚が釣りの醍醐味ですよね。魚の大きさや種類は関係なく、毎回本当にうれしいし、楽しい」(新山さん)。
コツを掴んだのか、その後は竿を下ろせば釣れるくらいの大漁状態に。アジやクロムツ、そしてブリの幼魚であるワカシという珍しい魚も。猫が魚をねだりにきたところで、釣りタイムは終了。新山さん、大満足!
熱海港海釣り施設
伊豆の山々を見渡しながら釣りが楽しめる施設。貸し竿&餌に加えて、持ち帰り用のクーラーボックス(氷付き1,200円〜)の販売もしているので、文字どおり手ぶらでOK。釣りのあとは近隣の立ち寄り湯というお楽しみも。
●静岡県熱海市和田浜南町1694・32
TEL.0557・85・8600
営業時間:6時~日没(季節により変動) 不定休
入場料大人500円(貸しライフジャケット付き)、貸し竿セット1本2,200円(餌、仕掛け、バケツ等。初期指導込み。2時間制) 予約不要