メールの社交辞令は必要なのか、と思ってしまいます。【林家たい平師匠とふなっしーのお悩み相談室】
撮影・青木和義 文・嶌 陽子 構成・堀越和幸
【お悩み】
仕事のメールを書いていてふと思うんです。なぜ社交辞令が必要なのか、と。お世話になっております、って自分はお世話になんかなっていない(たぶん)。お会いするのを楽しみにしております、って本当はその真逆、実は会うのがすごく面倒くさい。そんなことを言う私は生来のひねくれものでしょうか? おふたりはそんなことを思ったりはしませんか?
(30代・プログラマー)
ふなっしー(以下、ふ) 社交辞令っていうか、マナーみたいなものだと思うなっし。用件だけ言うのもきつい感じがするから入れてる、ってことなっし。前置きなしに「納期はどうなってますか?」なんていうメールが来たらこわいなっし〜。
たいっしー(以下、た) 社交辞令っていうのは「今度飲みに行こう」って言っておいて全然行かない、みたいなことでしょ。
ふ そういう人、いるなっしな〜。特にディレクターなんてそれが口癖になってるけど、一度も行ったことないなっし。
た (笑)。メールの挨拶は、日本人独特の「間」なんだと思う。外国のメールはいきなり本題に入るのが多いでしょ。でも、日本は「梅雨明けが待ち遠しい今日この頃〜」とか、季節の挨拶を入れる。それがありきたりの挨拶であっても、一種のイントロダクション、歌でいう前奏みたいになるから、本題に入る心の準備や余裕もできる。美しい慣習だし、作法だと思うな。
ふ 前に仕事相手の人からもらったメールの最初に、お子さんが大学に合格したっていう報告が書いてあったなっし。うれしいニュースを教えてもらって、ふなっしーも幸せな気持ちになったなっし〜。
た それって、遠回しに入学祝いをよろしくって言ってたりして(笑)。
ふ ギャー、気づかなかったなっしー!
【たいっしー&ふなっしーにあなたのお悩みぶつけよう!】
『クロワッサン』1096号より
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