くらし

地元で長く愛され続けてきた、京都ならではの桜5選。

春は目にも心にも楽しい季節。彩り豊かに咲く桜を見に、京都に出かけませんか?
  • 撮影・福森クニヒロ 構成&文・中條裕子

東寺

京都駅周辺|4月上旬

●これぞ圧巻、桜越しに佇む古刹の五重塔。

創建1200年を超える古刹の広々とした境内には、200本ほどのソメイヨシノが植えられ、花々の間を散策できる。
「桜越しに五重塔が眺められ、スケールの大きな景色が楽しめます」と、フォトグラファーの福森クニヒロさんも一推しする、春の京都を代表するスポット。2006年に寄贈された樹齢130年の枝垂れ桜もまた新たな彩りに。

●京都市南区九条町1番地
JR「京都駅」八条口より徒歩15分、近鉄「東寺駅」より徒歩10分。
TEL.075・691・3325
https://toji.or.jp/

水火天満宮

二条城・西陣|3月下旬〜4月上旬

●境内いっぱいを埋め尽くす見事な枝垂れ桜。

水難火難除けで知られ、菅原道真公を祀る神社の境内が春、紅枝垂れ桜の濃いピンクに彩られる。「こぢんまりとした境内が花々で埋め尽くされ、枝垂れ桜の暖簾の奥にいるような記念写真が撮影できます」(京都在住の写真家・福森クニヒロさん)。触れるほど近くで花々を眺められるのもこちらならでは。

●京都市上京区堀川通上御霊前上ル扇町722・10
地下鉄烏丸線「鞍馬口駅」より徒歩10分、京都駅より市バスで「天神公園前」下車。
TEL.075・451・5057
http://suikatenmanguu.com/suikatenmanguu.html

平野神社

西陣|3月中旬〜4月中旬

●平安の昔から愛でられてきた多彩な桜が競う。

平安時代から植樹されてきた桜は珍種や原木も多く、現在は60種、400本。江戸時代には庶民にも夜桜が開放され「平野の夜桜」は都を代表する花見の名所に。「入り口の鳥居や神門などにもいろいろな桜が咲いており、夜はライトアップされて賑やかな雰囲気です」(福森さん)

●京都市北区平野宮本町1番地
京都駅より市バスで「衣笠校前」下車、京福電鉄北野線「北野白梅町駅」より徒歩7分。
TEL.075・461・4450
http://www.hiranojinja.com/home

松ヶ崎疏水

北山|3月下旬〜4月上旬

●水路沿いの桜並木は地元に愛される憩いの場。

松ヶ崎浄水場から鴨川方面へと流れる1.2kmにわたる水路の両岸には、ソメイヨシノの桜並木が続く。閑静な住宅街の中にあり、穴場の名所。「自然の中で眺める桜としてはこちらがおすすめ。サイクリングがてら、水火天満宮の辺りから自転車で回るのもよいのでは」(福森さん)

●京都市左京区松ヶ崎中海道町9(松ヶ崎浄水場)
地下鉄烏丸線「北山駅」または「松ヶ崎駅」より徒歩10分。

蹴上インクライン

東山|3月下旬〜4月上旬

線路跡から眺める、早朝の淡い光に浮かぶ桜。

明治から昭和にかけて活躍した、当時は世界最長を誇った傾斜鉄道の跡は今や春の桜、秋の紅葉の絶景ポイントに。「早朝7時くらいだと人も少なくて気持ちがよく、キラキラした感じの光で写真が撮影できます。南禅寺も近く、散歩がてら訪れるのにいいですよ」(福森さん)

●京都市左京区粟田口山下町〜南禅寺草川町
地下鉄東西線「蹴上駅」より徒歩3分、京都駅より市バスで「岡崎法勝寺町」下車。

福森クニヒロ

福森クニヒロ さん (ふくもり・くにひろ)

フォトグラファー

京都在住の写真家。機内誌『翼の王国』で「京都の流儀」の撮影を担当。今号では、京都の美食ページの撮影や花見スポットのコメントも。

『クロワッサン』1089号より

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