パサつく、身が崩れる、アラはどうすればいい? 魚の調理の「困った!」の解決策。
肉よりもハードルが高いと思われがちな魚料理。具体的な悩みが解消できればもっと気軽に作れるはず。よくある「困った」に上田淳子さんが答えます。
撮影・森山祐子 文・殿井悠子
|調理|ふっくら 仕上げたいのに、パサついてしまいます。
しみ込ませ厳禁!たれは最後に絡めて。
照り焼きや煮魚を作るときにやりがちなのは、魚に味をしみ込ませようと、たれと一緒に煮詰めること。
「火の入れすぎが、パサつきの原因。ステーキと同じで、味はしみ込まないと心得て。魚に火が通ったらすぐに取り出し、たれだけを煮詰めて最後に絡めれば、ふっくらした仕上がりに」
|調理|身が崩れてしまいます。
裏返すとき以外、触らないのが鉄則です。
火が通ったかな、とつい確認したくなるけれど「魚は加熱すると身がもろくなるので、必要以上に触らないのがお約束。触っていいのは裏返すときの1回だけ。魚を横から見て半分ほど火が通ったら裏返すタイミングです」
|調理|お得なアラはどう調理すればいい?
具材と酒蒸しにすれば豪華なおかずに。
スーパーで鯛の切り身2つと同じくらいの値段でたっぷり買えるアラは、
「豆腐や葉物と一緒にフライパンで酒蒸しにしたり、ゆっくり煮てザルで濾した出汁でご飯を炊くと絶品です」
臭みが出ないように下処理はしっかり。アラ全体に熱湯をかけてから、骨や鱗まわり、内臓のあったところを水できれいになるまでこすり洗いを。
『クロワッサン』1081号より
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