くらし

古神道研究家に教わる”セルフ厄除け法”と「よいことが起きる!?」神様からの5つのサイン。

不運続きと感じたら、一旦立ち止まるよい機会。
日々の厄はその都度解消! 古神道研究家の暁 玲華さんに〝セルフ厄除け法〟を教わります。
  • 撮影・小川朋央 イラストレーション・イオクサツキ 文・小沢緑子

厄は溜め込まずに即祓う。〝セルフ厄除け法〟を取り入れよう。

「厄年=災厄の多い年と思いがちですが、神様から大切な『役目をいただく年、使命を受ける年との意味もあります。不運が起きるのは、『今、間違った方向に進んでいる』という神様からの忠告。一度立ち止まって自分の果たすべきことを見つめ直すと、新たな気づきが生まれ、幸運への足がかりになります」と、古神道研究家の暁玲華さん。

ただし、厄は溜め込まないこと。

「同じ波動の『穢れ(けがれ)』を引き寄せ、雪だるま式に増えます。落ち着かない、居心地が悪いと感じたらその都度祓うと、気持ちが引きずられなくなります」

そこで役立つのがセルフ厄除け法。

「基本は『古いものは処分して刷新する』こと。また『マイナスの気持ちは早く切り替える』ことも大切です」

今回、神様からのメッセージといえるサインも聞いたので、毎日を清々しく過ごすために役立てて。

ホワイトセージに火をつけ、煙をくゆらせる。

「煙は穢れを取り除きます。何かショックを受けて立ち直れないときは、ホワイトセージの葉の先に火をつけて手で仰いで消し、煙をくゆらせて鼻から吸うと正気を取り戻せ、客観的に対処できるようになります。植物の力を借りるという点で好きな香りのお香を焚いてもいい。特に伽羅、白檀は効果が高いです」

リビング、食卓に大ぶりの花を束で飾る。

「植物は、穢れとは正反対のよい気を放ちます。家の中に飾るならリビングや食卓に。ダリア、キク、ユリなど、花弁が多く大ぶりの花を一輪ではなく、できるだけたくさん飾りましょう。花束から放たれる気がまるで泉のように満ち溢れ、その場を浄化。気持ちが和らぎ、人間関係や家族の仲もよくなります」

家の東側でハーブ系の薬草、薬木を育てる。

「家の東側に庭木として薬木や薬草を植えると、風の流れで敷地によい気が巡ります。開運効果もありますよ」。たとえば、薬木ならクコ、桂、肉桂、金木犀。ハーブ系の薬草ならバジル、セージ、ミントなどを。「室内で育てる場合も、新しい風が入ってくる東側の窓際に鉢植えを置くとよいでしょう」

湯船に天然粗塩を入れて頭まで浸かる。

毎日できる浄化法が入浴。「ネガティブな感情に支配されそうになったら、湯船にコップ半量の天然の粗塩を入れ、頭まで浸かりましょう。邪気を外へ追い出すために、窓か扉を少し開けておくといいです」。時間がないときは、粗塩を首の後ろ、肩、足の裏まですり込むようにつけてからシャワーで洗い流す。

玄関のドアノブ、たたき、窓も酢水で拭き掃除。

「穢れは外から侵入します。バケツの水に酢を少量入れ、玄関のドアノブやたたき、窓の拭き掃除をすると悪い気を寄せつけません」。酢のにおいが苦手なら、ハッカ油を1滴垂らして。「塩を置く方法も。来客が多い場合は玄関の外にも祓い塩を置きますが、一般家庭では玄関の内側に清め塩を対に置けば充分」

海岸で日の出を眺め、 朝日を浴びる。

「朝日にはパワーがあり、浴びると運気をよくする浄化のエネルギーが得られます。その効果は強烈で、昔の巫女は朝日に向かって口を開けて取り込んでいたといわれるほど」。おすすめは、太陽が上る東の海岸で浴びる朝日。「夜のうちに浄化された海の気が朝日を反射して増幅され、より活力がもらえます」

神社で「自分への誓い」 を口にする。

神社は神様から新しいエネルギーをいただくために出かける場所。「参拝したらお願いだけではなく、それを叶えるために今後自分がやるべきことや将来への展望を『自分への誓い』として口にしましょう。神様は、その人が自身の役目を果たせるように応援してくれる存在なので、より大きな力がもらえるはず」

置きっぱなしの古い神札を神社にお返しする。

「神札は1年で効力が切れます。しかも古い神札は穢れを吸い取り、厄を溜め込んだ状態。できれば年末までに神社に返納を」。新しい神札をいただくなら、元日から節分までの間に。「初詣のときに古札の返納と新札への交換を同時にすると穢れも一緒に持ち帰ることになるので避けて。別日に分けましょう」

胸ポケットやバッグに鏡を入れる。

「鏡は、悪いものから自分を守るお守りのような使い方ができます。小さな鏡を、胸ポケットやバッグにしのばせるといいでしょう」。その際、鏡面の向きを変えると異なる効果が得られるという。「外側に向ければ邪気を『来るな』と跳ね返す盾となり、内側に向ければ自分を清めることができます」

小さな鈴など音が出るものを持ち歩く。

「神社に行くと拝殿前に鈴が吊るされていたり、鈴付きのお守りがあるように、昔から鈴の音には邪気を祓い清める力があるとされています。そのため、日頃からバッグなどに鈴を付けて持ち歩くのはいい方法。落ち込んだり、マイナスの感情が湧いてきたときは、鈴を鳴らせば気持ちの切り替えにも役立ちます」

【よいことが起きるかも!? 神様からの5つのサイン。】

数字のゾロ目が出る。

→予定どおり役目を遂行しているというサイン。

何げなく見たものの数字がゾロ目だったら、神様からのOKサインととらえて。「その人が自身の役目を『予定どおり果たしている』という意味です」。ゾロ目を見ることが続くなら、幸運が訪れる兆し。

直感が働く。

→研ぎ澄まされているとき。運も上向きに。

「直感=生きるためのヒントのようなもの。直感が働くときは感覚が研ぎ澄まされている証拠で、運もよくなります」。それが些細なことや違和感であっても見過ごすことなく、素直に従ってみよう。

視界が明るくなり光を感じる。

→神様とのつながりがより近くなっている。

「これもよい傾向。自分を深く見つめることで潜在意識がクリアになり、魂が求めるものに近づいたサイン」。視界が明るくなるのはよい気に包まれた状態で、神様との距離も近くなっている。

何度も同じトラブルが起きる。

→自分の弱点を克服できていない。

「明らかに神様からのメッセージ。その人にとっての『乗り越えるべき』弱点をわかりやすく示してくれているので真摯に反省し、対処を。克服すれば自らの糧となり、災い転じて福となるはずです」

おみくじで 「凶」をひく。

→今の自分を見つめ直しなさい。

「おみくじは吉凶より、中に書かれた内容が肝心。たとえ大吉でも慢心するとこれ以上よくならず、下がるだけのこともあります。凶をひいたら、今の自分に何が必要か省みる材料にしましょう」

暁 玲華

暁 玲華 さん (あかつき・れいか)

古神道研究家

風水、神社研究の傍ら、神社本庁神職資格を取得。パワースポットにも精通。近著は『神さまとつながる開運の作法』『ガーデニング風水』など多数。

『クロワッサン』1084号より

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