メニューをルーティン化すれば迷わない、薬膳・発酵料理家の山田奈美さんの定番朝ごはん。
忙しい中で用意する朝ごはんは、メニューや食べ方をルーティン化して迷わない。定番が決まっている山田奈美さんに朝ごはん事情を聞きました。
文・長谷川未緒 写真はすべて本人提供
排泄を促す発酵食品を中心に、消化に負担のない、和食メニュー。
「結婚当初は焼き魚に副菜数種といった、旅館のような朝ごはんをがんばって作っていましたが、子どもが生まれてからは、そうもいかなくなりました」
と語るのは、薬膳料理家の山田奈美さんだ。時間がなくなったことに加え、朝ごはんをたくさん食べると消化に負担がかかり、午前中、体が重く感じるのも気になっていた。
「薬膳では朝は排泄の時間といわれています。午前5〜7時に腸が一番よく働くので、排泄を促す発酵食品を中心に、軽めの和食にしました」
炊き立てのごはんに味噌汁、納豆、梅干し、出し殻昆布の佃煮といった常備菜数種が定番。納豆は、大豆を蒸して納豆菌をかけ、稲藁で挟んで温めながら作る自家製で、大さじ1杯で満足するくらい旨味も食べ応えもある。
「ごはんは土鍋ならすぐ炊けますし、味噌汁は中途半端に残った野菜を何でも入れてしまえば済むので、食品ロスの削減にもなる。なにより体が楽なので、ずっと続けていくと思います」
『クロワッサン』1078号より