「娘が小学校に入学したときから、車で駅まで送り迎えをしているのですが、ある日寝坊してしまって。パンとジャムをつかみ、車中で朝食を食べさせたところ、娘が『朝ごはんは車で食べたい』と言い出したんです。以来、10年ほど車中飯が続いています」
そう語るのは、料理家の飛田和緒さんだ。娘からすると、朝ごはんを家で食べるために早起きするより、車の中で食べて、その分寝ていたい。飛田さんにとっても、やっと起きてきた娘に「早く朝ごはんを食べなさい」と毎朝うるさく言わなくて済み、お互いのストレスが減った。
「娘は昼食用にお弁当も持って行くので、お弁当のおかずは前の晩に決めておき、朝ごはんは冷蔵庫にあるもので。醤油や塩の代わりに魚醤を使ったりして、目先を変えています」