くらし

メニューをヨーグルトとフルーツでルーティン化、文筆家の桜井かおりさんの定番朝ごはん。

忙しい中で用意する朝ごはんは、メニューや食べ方をルーティン化して迷わない。定番が決まっている桜井かおりさんに朝ごはん事情を聞きました。
  • 文・長谷川未緒 写真はすべて本人提供

買い物がラク! 好きだから、20年以上食べ続けてきた。

現在、文筆家として活動する桜井かおりさんは、東京・松陰神社前で行列のできる人気店だった『カフェロッタ』元オーナー。昨年、建物の老朽化にともない惜しまれつつ閉店したこの店をオープンしたのは、2001年のこと。

「子どもを保育園に預けて一度帰宅し、店に行くまでが唯一ひとりになれる時間でした。朝ごはんは、ぱっと済ませるのではなく、ひとりで落ち着いて食べたかったので、ゆっくりできるよう、用意は手軽に、定番化しました」

カルシウムは摂りたいが牛乳は苦手、そこで好きだったヨーグルトを。昼食を食べ損ねたときのために、腹持ちのいいバナナ。この2種から始まった朝ごはんは、次第にバージョンアップした。ヨーグルトに旬のフルーツ、便秘対策にプルーン2粒、脳にいいと聞いたくるみを10粒、蜂蜜漬けのアーモンド10粒、カカオ75%以上のチョコレートひとかけに、シナモンパウダー6振り、最後にはちみつをたらり。

バナナにいただきもののグラノーラも。ガラスの器は稲葉知子さん作で、友人のモデル・デザイナー、雅姫さんからのプレゼント。
中身で変わるのは、果物だけ。この日は目にいいブルーベリーと、柿。
女性ホルモンを整える働きもあると聞いた、イチジクを添えて。
この日もイチジク。ワンパックの量によって、同じ果物が続く日も多い。
バナナとブルーベリー。バナナは定番化した当初からのレギュラー。
この日はキウイ。ゴールドキウイとパイナップルが一番好きな果物。

「朝ごはんどうしようと悩まなくて済みますし、買い物もラク。生ゴミは果物の皮くらいで、火も使わなくていい。何より年間300日以上、この朝ごはんでまったく飽きないどころか、毎朝おいしいなぁと思いながら食べているので、好きなんですよね。子どもが成長してからも、店を閉店してからも、変わらず食べています。ひとりで朝ごはんをとる時間は、自分と向き合う貴重な時間になっています」

桜井かおり

桜井かおり さん (さくらい・かおり)

文筆家

東京・松陰神社前にあった『カフェロッタ』元店主。現在は執筆や講演を行っている。著書に『愛してやまないカフェロッタのことと、わたしのこと』(旭屋出版)など。

『クロワッサン』1078号より

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