現在、文筆家として活動する桜井かおりさんは、東京・松陰神社前で行列のできる人気店だった『カフェロッタ』元オーナー。昨年、建物の老朽化にともない惜しまれつつ閉店したこの店をオープンしたのは、2001年のこと。
「子どもを保育園に預けて一度帰宅し、店に行くまでが唯一ひとりになれる時間でした。朝ごはんは、ぱっと済ませるのではなく、ひとりで落ち着いて食べたかったので、ゆっくりできるよう、用意は手軽に、定番化しました」
カルシウムは摂りたいが牛乳は苦手、そこで好きだったヨーグルトを。昼食を食べ損ねたときのために、腹持ちのいいバナナ。この2種から始まった朝ごはんは、次第にバージョンアップした。ヨーグルトに旬のフルーツ、便秘対策にプルーン2粒、脳にいいと聞いたくるみを10粒、蜂蜜漬けのアーモンド10粒、カカオ75%以上のチョコレートひとかけに、シナモンパウダー6振り、最後にはちみつをたらり。