パン屋とギャラリーを営む引田かおりさんの朝食は、もちろんパンかと思いきや、なんと玄米餅。
「夫婦ともにお餅が好きで、もともと週に1、2回は朝食にしていたんです。数年前、山形県在住の作家さんから玄米餅をいただき、それがすごくおいしくて。私は胃が弱いので玄米ごはんだと消化に負担がかかり苦手でしたが、お餅は食べやすかったんです。早速個包装タイプの玄米餅を探し、以来、ほぼ毎朝食べています」
ギャラリーでイベントがあるときは昼食を食べ損ねることもあるが、お餅なら腹持ちがいい。長期保存が利くものを買えば、賞味期限内に食べ切らなければというストレスも減る。
「お餅はすぐれた災害食でもあります。もしものときカセットコンロと焼き網、お餅さえあれば、なんとでもなる、という精神安定剤になっています」
夫婦ともに「朝のフルーツは金」と言われて育ったため、果物も欠かせない。季節ごとに農家から取り寄せる果物からは、大地のエネルギーと作り手の愛情を感じるという。さらに、最近朝食に加わったのが、卵だ。
「脳科学者の黒川伊保子さんが、脳の老化防止に一日3個卵を食べているという記事を読んだことがきっかけです。タンパク質不足の自覚があったので、3個は無理でも1個は食べようと。効果はわかりませんが、タンパク質不足の不安解消には役立っています」