くらし

玄米餅でメニューをルーティン化、引田かおりさんの定番朝ごはん。

忙しい中で用意する朝ごはんは、メニューや食べ方をルーティン化して迷わない。定番が決まっている引田かおりさんに朝ごはん事情を聞きました。
  • 文・長谷川未緒 写真はすべて本人提供

玄米餅で食品ロスのストレスを解消。災害時の安心材料にも。

パン屋とギャラリーを営む引田かおりさんの朝食は、もちろんパンかと思いきや、なんと玄米餅。

「夫婦ともにお餅が好きで、もともと週に1、2回は朝食にしていたんです。数年前、山形県在住の作家さんから玄米餅をいただき、それがすごくおいしくて。私は胃が弱いので玄米ごはんだと消化に負担がかかり苦手でしたが、お餅は食べやすかったんです。早速個包装タイプの玄米餅を探し、以来、ほぼ毎朝食べています」

ギャラリーでイベントがあるときは昼食を食べ損ねることもあるが、お餅なら腹持ちがいい。長期保存が利くものを買えば、賞味期限内に食べ切らなければというストレスも減る。

「お餅はすぐれた災害食でもあります。もしものときカセットコンロと焼き網、お餅さえあれば、なんとでもなる、という精神安定剤になっています」

夫婦ともに「朝のフルーツは金」と言われて育ったため、果物も欠かせない。季節ごとに農家から取り寄せる果物からは、大地のエネルギーと作り手の愛情を感じるという。さらに、最近朝食に加わったのが、卵だ。

「脳科学者の黒川伊保子さんが、脳の老化防止に一日3個卵を食べているという記事を読んだことがきっかけです。タンパク質不足の自覚があったので、3個は無理でも1個は食べようと。効果はわかりませんが、タンパク質不足の不安解消には役立っています」

メロンと桃の2種盛り。目玉焼きは「娘が驚くほど」いつでも安定してきれいな焼きあがり。
この日の果物は桃。皮を剥いて、丸ごとをナイフとフォークでいただく。お餅は海苔を巻いて磯辺焼きに。
玄米餅を切らしたときや、時間に余裕があったりする朝は、パンケーキを作ることもある。
リレーのように、次から次へと、違う種類が農家から届く。この日は梨。卵は茹で卵にして。
【お気に入りの玄米餅と卵】玄米餅は有機栽培の玄米を使った「いずも美人」(三和農産)。卵は『紀ノ国屋』で買う平飼いの卵。
【飲み物は紅茶】朝ごはんに合わせるのは、紅茶。ガラスのポットで淹れて、色を見ながら好みの濃さに抽出。
引田かおり

引田かおり さん (ひきた・かおり)

「ギャラリーフェブ」「ダンディゾン」オーナー

東京・吉祥寺で「毎日の暮らしが少しだけ素敵になる」ものを提案する『ギャラリーフェブ』と、パン屋『ダンディゾン』を夫とともに営む。近著に『青空 そよかぜ 深呼吸』(大和書房)。

『クロワッサン』1078号より

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※ 記事中の商品価格は、特に表記がない場合は税込価格です。ただしクロワッサン1043号以前から転載した記事に関しては、本体のみ(税抜き)の価格となります。

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