くらし

韓国式かつおの和え物、フェムチム【重信初江さんの世界の和え物レシピ】

世界中で親しまれる普遍的な家庭料理、和え物。ヘルシー&簡単で、旅気分を楽しめる多彩なメニューを、旅好き料理家がリスペクトを込めて披露します。
  • 撮影・土居麻紀子 文・森本亮子 構成・中岡愛子
\味の要になる調味料/コチュジャン 辛味噌のパンチの効いた香り、辛み、甘みが魚独特のクセを消してくれる。

ひと口で韓国へトリップ!旬のかつおが華やかに変身。

「韓国語で〝フェ=魚、ムチム=和え〞を指し、大皿で豪快に出すのが現地流。ブリ、タイやヒラメなどの白身、つぶ貝缶詰でも」。かつおは疲労回復や貧血予防効果があり、和え物は残った刺身のリメイクに最適。

【材料(2〜3人分)】
かつお(たたきまたは生)150g
きゅうり 1本
玉ねぎ 1/4個(50g)
りんご 1/8個(50g)
エゴマの葉 3〜4枚
A[コチュジャン 大さじ2 酢 大さじ1 醤油・ごま油 各大さじ1/2 砂糖 小さじ1 おろしにんにく 小さじ1/2]

【作り方】
1.かつおは7〜8mm厚さに切る。きゅうりは縦半分に切ってから、斜めに5mm厚さに切る。玉ねぎは薄切り、りんごは皮付きのまま千切り、エゴマの葉はざく切りにする。
2.ボウルにAを合わせ、1を加えて和え、器に盛る。

「和え物は生でよし茹でてよし、おかずにもメイン料理の付け合わせにもつまみにもなり、野菜を大量に摂れて体が整います。夏野菜が旬を迎え、食欲が落ちやすいこの時季にぴったりです」と重信初江さん。

“和える”利点は調味料がなじんで味がよくなることだが、塩茹で・塩揉みしたものは食材から水気が出て味がボヤけやすいため、味付け前に水気をしっかり取るのが仕上げのコツだ。

「白和え、ごま和え、酢の物など、日本の和え物は調理法も食材もバリエーション豊かで、作り方も簡単。他国で感動した和え物には玉ねぎ、トマト、きゅうり、レモン汁がよく入っていましたが、スパイス使いに食文化が顕著に表れて面白い。意外と身近な食材と調味料でできますよ」。旅気分で野菜の和え物の奥深い魅力を楽しみたい。

重信初江

重信初江 さん (しげのぶ・はつえ)

料理家

世界の家庭料理を気軽に再現できるやさしいレシピが人気。韓国の豊かな日常食が詰まった近著『おうち韓食』(主婦の友社)が好評。

『クロワッサン』1071号より

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※ 記事中の商品価格は、特に表記がない場合は税込価格です。ただしクロワッサン1043号以前から転載した記事に関しては、本体のみ(税抜き)の価格となります。

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