くらし

清潔で乾いていて、広すぎない。用と美を兼ね備えたホルトハウス房子さんの台所の秘密。

  • 撮影・ローラン麻奈 文・辻さゆり

[ホルトハウスさんの工夫1]まな板は天日で乾かして。

使っているまな板はひのき製。使うたびにタワシとクレンザーでよく洗い、風通しのよい窓辺に置いて天日で乾かす。「天日で干すと消毒されるでしょう? 表面だけじゃなく側面や裏面もよく洗うこと」

[ホルトハウスさんの工夫2]鍋は同じシリーズをサイズ違いで。

ステンレスやホーローなど、鍋の材質により収納場所は分けている。「場所を決めておけば、自分以外の人も使いやすい。なるべく同じものをサイズ別にそろえると乱雑に置いてもきれいに見えます」

[ホルトハウスさんの工夫3]オーブンは乾燥機にも。

オーブンを使用した後、しゃもじや木べら、ザルなどを入れれば余熱で効率的に乾かせる。オーブン付きガスレンジはアメリカのメーカー「バイキング」。この高さに合わせて、ホルトハウスさんの台所は作られた。

[ホルトハウスさんの工夫4]包丁は常に研ぎに出す。

大理石のテーブルの下の包丁入れ。引き出しの奥には長い磁石が置かれていて、包丁が磁石にくっついて動かない仕組み。包丁は2週間に1回は研ぎに出し、洗う時は柄の継ぎ目部分も念入りに。

[ホルトハウスさんの工夫5]台所の冷暖房機に目隠し。

冷蔵庫上の冷暖房機は、台所の雰囲気に溶け込むよう木のルーバーで目隠しされている。ホルトハウスさんの美意識が隅々にまで行き届いていることが感じとれる。冷蔵庫は「ワールプール」のもの。

[ホルトハウスさんの工夫6]収納扉の下が引っ込んでいる理由は?

カウンター収納の扉の下にご注目。シンクで食器を洗う時に、体がまっすぐになるよう、足を入れる分だけ引っ込んでいる。「そうしないと前屈みになってしまうじゃない? これは建築家が考えてくれたの」

[ホルトハウスさんの工夫7]手仕事の布は台所の癒やし。

引き出しも種類別に分けて収納すれば使いやすい。上の引き出しには鍋敷き、下の引き出しにはエプロン。ホルトハウスさんのエプロンは短いながらも機能的。教室に通う人が手作りしてくれたもの。

ホルトハウス・ふさこ

ホルトハウス・ふさこ さん

料理研究家

1933年生まれ。アメリカ人の夫と結婚後、各国で西洋料理を学ぶ。帰国後、自宅で開いた料理教室は50年続く。

『クロワッサン』1067号より

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