くらし

女の歴史は台所にあり。【編集部こぼれ話】

4月11日発売の『クロワッサン』1067号、「あの人の工夫を拝見。台所と道具。」特集号のこぼれ話をお届けします。

皆さんの台所はどんな景色ですか?

我が家の台所には、ひとり暮らしを始めた時にF.O.B CO-OP(!)で買ったキッチンワゴン、20年ほど前にお世話になったスタイリストさんから譲り受けた食器棚、これまた20年以上使っているのに一向に壊れない冷蔵庫(もはやメーカーの名前が変わっている)が鎮座ましましています。

期せずして、ビンテージ感満載です。……いや、ちょっときれいに言い過ぎました。時代遅れ感満載です。事ほど左様に、引っ越しでもしない限り台所の模様替えや見直しはしないものですよね。年齢を重ね、暮らし方も変化しているはずなのに、道具も家電の配置も昔のまま。そんな方も多いのではないでしょうか。

そこで今回、巻頭で台所の見直しページを企画。ご協力いただいたのは調理道具や台所空間に一家言ある料理研究家の野口英世さんです。

モノが多すぎて片付かない、使いづらい、動きづらい……、悩み多き読者の台所を改善するべく出陣いたしました。

訪ねてみると、そこにはまさにひとりの女性の人生が詰まっていました。

新婚当時に買い揃えたという美しい洋食器のセット、お子さんが小さい頃に使っていた運動会用の大きな重箱やお菓子作りの道具類、子が巣立ちを迎えた今、ご主人とふたりで晩酌を楽しむためのグラスや器、便利家電……。

料理研究家の野口英世さん。その手際の良さ、圧巻でした!
骨董や北欧ものなどいろいろですが、青の統一感がきれい。

いまは使わないものにもひとつひとつに思い出があり想いがあり。だからこそ捨てられず、キッチンに堆積してしまったものたち。これを「捨てろ、手離せ」と他人が言うのは簡単ですが、それができないからこその現状なのですよね。

撮影中、精査するためリビングに広げた器類を手に取り、優しいまなざしで眺める読者Eさん。その仕草にキュンと胸が熱くなりました。

野口さんも「使わないからと無理をして捨てる必要はありませんよ。箱にまとめて別の場所へ移動しておけばいい。いつか自然に手離せる日が来ますから」とアドバイス。

これまでの人生を一緒に辿り、共に暮らした器や道具。それらが詰まった台所という場所は、まさに女の人生の玉手箱や~。そう思えた春の一日でした。(編集T)

4月11日発売の『クロワッサン』最新号は「あの人の工夫を拝見。台所と道具。」

東京では桜も終了。いよいよ新緑が眩しい季節となりました。寒さから解放され、からだも動かしやすくなってくるこの時期。気になっていた家の中のあれやこれを、片づけるには良いタイミングです! まずは第一歩、台所から着手してみてはいかがでしょう? 

使っていない調理道具、増え続けた器類をほんの少し減らすだけでも空間に余裕が生まれます。家電の配置を変えるだけでも動きやすくなります。台所が心地よい空間になれば、食事の支度ももっと楽しい時間に変わるはず。最新号で、そのお手伝いをさせていただきます。どうぞご参考に。

この記事が気に入ったらいいね!&フォローしよう

この記事が気に入ったらいいね!&フォローしよう

SHARE

※ 記事中の商品価格は、特に表記がない場合は税込価格です。ただしクロワッサン1043号以前から転載した記事に関しては、本体のみ(税抜き)の価格となります。