くらし

余らせがちなにんにくで作る2つの万能調味料と使い方【松田美智子さんの作り置きレシピ】

料理のアクセントに必須の香味野菜を調味料に。日持ちする上に使い勝手のいい万能の〝調理の素〟が完成!
  • 撮影・荒木大甫

梅にんにく

にんにくのみじん切り大さじ1、梅干しの果肉(たたく)小さじ2、煮切り酒小さじ1を混ぜ合わせる。密閉容器に入れ、冷蔵庫で3〜4日保存可。

(こんな料理にも)
豚ヒレ肉に塗ってそのまま蒸すとメインのおかずに。ごま油と梅にんにくを炒め、蓮根、ごぼうを炒めると香り高い炒め物に。
 ↓

梅にんにく豆腐

【材料(2人分)】
木綿豆腐 1丁
酒 大さじ1と1/2
梅にんにく 小さじ2

【作り方】
小さな土鍋(小鍋でも)に半分に切った豆腐を入れ、酒をかけて梅にんにくをのせ、中火に2〜3分かける。

にんにく味噌

にんにくのみじん切り小さじ1、麹味噌(好みで)大さじ2、酒大さじ1をよく混ぜ、冷蔵庫で一晩置く。密閉容器に入れ、冷蔵庫で1週間保存可能。

(こんな料理にも)
にんにく味噌にみりんを加え、茄子を炒めても美味しい。野菜炒めに加えても味のアクセントになる。
 ↓

豚肩ロースのにんにく味噌グリル

にんにく味噌とチーズは意外な好相性。網焼きでさらに香ばしく。

【材料(2〜3人分)】
豚肩ロース厚切り 2枚
A[醤油 大さじ1と1/2、酒 大さじ2、米油(オリーブオイルでも)大さじ1、胡椒少々]
にんにく味噌 大さじ1
ナチュラルチーズ 1/2カップ
クレソン 適宜

【作り方】
1.豚肩ロースの脂に切り込みを数カ所入れ、焼き縮みを防ぐ。
2.Aと合わせて15〜30分置く。オーブンを250度に予熱する。
3.水気を押さえた豚肩ロースににんにく味噌を塗り、焼き網で7分焼き、一度取り出す。
4.ナチュラルチーズをのせてさらに7〜10分焼く。器に盛り、好みでクレソンを添える。

余らせがちな香味野菜で作る、アレンジ自在の万能調味料。

「にんにくや生姜など、最近は、香味野菜もお安いものではないので、使いきれず残すのは本当にもったいない。少しの工夫で、いろいろな料理に使える万能の調味料ができます」

松田美智子さんが提案する香味野菜の調味料は、作り方もごくシンプル。

「香味野菜は、調味料に合わせておくだけでなじんでゆくので、時間が経つごとに味が変化します。基本的には油は入れないのがおすすめ。オリーブオイルやごま油など、調理するときに選んで合わせると洋風、和風、中華風と出来上がりをアレンジできます」

ちょっとした酒の肴や肉料理、手早く作る一皿ご飯、と自在に使い分けて。

「これがあると日々の料理作りが楽になる。ちゃんと作るんだけど、手間は省けるというのが理想。この万能調味料はそれを叶えてくれるはずです」

松田美智子

松田美智子 さん (まつだ・みちこ)

料理研究家

近刊『普段もハレの日も作りたい、家族が喜ぶ おすし』(文化出版局)も好評。今回の生姜酢も、さまざまなアレンジで登場するので必読!

『クロワッサン』1063号より

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※ 記事中の商品価格は、特に表記がない場合は税込価格です。ただしクロワッサン1043号以前から転載した記事に関しては、本体のみ(税抜き)の価格となります。

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