昨年9月に転居した大平一枝さん。移り住んだのは以前の住まいから徒歩10分ほどの一戸建て住宅だ。
「21年前に住人同士で建設組合を作り、各戸自由設計のコーポラティブハウスを建てました。でも幼い息子と娘の足音が階下に迷惑をかけてしまったんですね。
当時のホームビデオを見ると、『飛び跳ねないで! バタバタ走らないで!』って叱ってばかり。限界を感じて5年後に知り合いに貸し、私たち家族は近くの戸建てを借りて暮らすようになりました。
それから子どもの成長とともに借家が手狭になったのと、私の仕事部屋も必要になって、より広い所へと3回引っ越しました。下の娘が高校生になったときに、ようやくコーポラティブハウスに戻ってきたんです」