「東日本大震災以降、ペットと防災について理解が進んできましたが、最近は地震だけでなく豪雨被害も切実な問題になり、災害による被害と対策の違いを理解することが必要です」
と語るのは、多くの災害現場で動物救援を行ってきたNPO法人「アナイス」の代表を務める平井潤子さんだ。
「ハザードマップを確認しておけば、自宅付近の被害が想定できます。豪雨の予報で避難の必要があるならば、一時避難所はペット不可になることも多いため、ペット可のホテルに宿泊するなど、ひと晩をしのぐ方法を考えましょう」
地震の場合、家屋の倒壊や火災があって指定避難所に行った後、避難生活が長引く恐れも。大規模地震では支援を期待せず、自助で備える努力を。
「いざというときに頼れる飼い主仲間や友人も、被害を乗り越える助けになります。防災において画一的な答えはありません。さまざまなパターンを想定し、臨機応変に行動できるよう“飼い主力”を鍛えましょう」