いつもの鶏とごぼうのつくねがガラリと変わる、簡単スパイス料理【山田英季さんのレシピ】
香りが変われば、いつもの料理の印象もガラリと変わる。スパイスをもっと自由に普段使いするための初級編。
撮影・小林キユウ 文・葛山あかね
鶏とごぼうのつくね+ナツメグ
料理全体を底上げ、ごぼうとも絶妙マッチ。
【材料(2人分)】
鶏ひき肉250g
ごぼう1/2本
長ねぎ1/2本
サラダ油小さじ2
水60ml
A[塩ひとつまみ、白こしょう・ナツメグ少々]
B[しょうゆ大さじ2、砂糖大さじ2/3、みりん大さじ1]
付け合わせ[焼いたししとう]
【作り方】
1.ごぼうはよく洗ってささがきにし、酢水(分量外)にさらしておく。長ねぎはみじん切りする。
2.ボウルに鶏ひき肉、A、ごぼう、長ねぎを入れて粘り気が出るまで混ぜる。
3.フライパンにサラダ油を温め、円盤状にまとめたつくねを入れて両面を焼く。
4.3に水を加え、蓋をして中火で6分蒸し焼きにする。
5.4にBを入れ、たれを絡めるようにとろみがつくまで煮詰める。
6.器に盛り、付け合わせを添える。
もっと手軽にスパイス料理。
「日常的にスパイスを上手に使いこなそうと思ったら、スパイス味の料理にはしないこと。これがミソです」
スパイス使いに長けた山田英季さんの言葉に一瞬「そうなの?」と耳を疑いつつも続きを聞くと、「とくに日本人はスパイス感が強すぎれば途中で飽きてしまったり、食べづらかったりして、また作ろうとは思わないでしょう。だから、まずはスパイスそれぞれの個性を知ることから始めましょう」。
今回、教えてくれたのはおなじみの家庭料理。いつもの味にプラスするからこそ、スパイスの味や香りがよく分かるし、個性を知れば、スパイス料理の幅がもっと広がります。
『クロワッサン』1045号より