贈り物上手に聞いた、5000円以内の7つの食べものギフト。
撮影・青木和義 構成と文・田辺 香
【ご当地もののおすすめなど、素材も見た目もこだわったおいしいフードプロダクト。】
1.「なつめいろ」のなつめティーNATSUME、なつめの葛ぼーる
【推薦者】井澤由美子(いざわ・ゆみこ)さん
料理家。旬の食材の持つパワーと素材の味を生かした料理を提案。発酵食、薬膳に造詣が深い。
初めて口にするやさしい味わいだと喜んでいただけます。
「自家製の乾燥なつめをお茶や料理に活用しているせいか、なつめを使ったプロダクトにも目がいくようになって。甘く喉ごしのいい〈なつめティー〉と、なつめと本葛を使った香ばしい焼き菓子〈なつめの葛ぼーる〉を見つけたので、なつめになじみがない人に味わってほしいなと」
効果をよく知る井澤由美子さんによると、なつめは胃腸にやさしく、気血を補う働きがあり、冷え性改善や安眠効果が期待できるという。
「温活にも役立つので、同世代の女性によく贈ります」
2.「イル・モディカーノ」の有機モディカ・チョコレートクラシック
【推薦者】引田かおり(ひきた・かおり)さん
「ギャラリーフェブ」、「ダンディゾン」 オーナー。吉祥寺でギャラリーとパン屋を経営。近著は『「どっちでもいい」をやめてみる』(ポプラ社)。
常温で味わうのがおすすめの厳選されたカカオのおいしさ。
「新刊のweb出版記念展で展示品の制作をお願いしていた作家の方々に、制作の合間に一息ついていただけたらと、手紙に添えて贈りました」
ザクザクとした食感の〈有機モディカ・チョコレート クラシック〉は引田かおりさんのお気に入り。オンラインストアでまとめて購入し、常備しているそう。送る際は郵便局のスマートレターを利用。A5サイズで1kg以内、厚さ2cm以内なら全国一律180円で送付できる。「ポストに投函し、郵便受けで受け取れる。気軽さがいいと思います」
3.「LINEギフト」のコンビニコーヒードリンクチケット
【推薦者】黒猫まな子(くろねこ・まなこ)さん
イラストレーター。本号の巻頭特集でイラストレーションを担当している。LINE絵文字が発売中。
メッセージカードはなんと130種以上! 選んで贈る楽しみも。
黒猫まな子さんがよく利用しているのは、スマホひとつで手軽にすばやく贈れるLINEギフト。
「元気にしているかな?」とふと頭に浮かんだ友人にメッセージカードのスタンプと共にコーヒーを一杯。普段はコンビニコーヒードリンクチケットを。相手が誕生日などの時はスイーツとセットにしたり、少し贅沢なコーヒーショップのドリンクチケットを贈ることも。相手の反応がすぐにわかるのもうれしいです」
メッセージカードの絵柄は相手やシーズンで使い分けているそう。
4.「原了郭(はらりょうかく)」の黒七味
【推薦者】矢口紀子(やぐち・のりこ)さん
インテリアスタイリスト。雑誌やカタログでのスタイリングを中心に、ショップのディスプレイも手がける。
日常使いできる調味料は代わりがきかない老舗の味を。
矢口紀子さんは、仕事でお世話になった人たちとの会食の際に〈黒七味〉を手土産として渡したという。
「ポケットに入る大きさなので手ぶらで来た人がいても荷物にならずにすむのではと。私自身よく使っていてリピート買いしています。男女問わず喜んでいただけました」
手渡す際、〈黒七味〉を入れた封筒には、ありがとう、Thank you、merci、謝謝など、さまざまな言語で感謝の言葉が書かれたハンコを使用。
「気負った感じがなく、ちょっとしたギフトを贈る時に重宝しています」
5.「バニラカフェ」の熊楠(くまぐす)コッフィ
【推薦者】甲斐みのり(かい・みのり)さん
文筆家。旅、散歩、建築、手土産、雑貨などを題材に書籍や雑誌に執筆。web shop「Loule(ロル)」主宰。
モカやグァテマラなど5種5様のコーヒーのテイストが楽しめます。
バニラカフェは甲斐みのりさんがファンだと語る、和歌山県田辺市にある自家焙煎のコーヒー豆専門店。おすすめのドリップパック〈熊楠コッフィ〉のパッケージには、同市に定住した博物学の巨星、南方熊楠ゆかりのモチーフが描かれている。
「出版社などに請求書を送付する時に、このドリップパックを1パック同封して、休憩時間に味わってください、とメッセージを添えます。自家焙煎コーヒーのおいしさはもちろんのこと、パッケージのユニークな絵柄を喜んでいただけます」
6.山本佐太郎商店」の大地のおやつシリーズ
【推薦者】甲斐みのり(かい・みのり)さん
岐阜発、全国で愛されるおやつは素材のよさを生かした味わい。
「和菓子職人のまっちんさんと、岐阜の老舗油店・山本佐太郎商店が作った、体に安心な食材を使用したおやつのシリーズです。値段が手頃な上、素朴な味わいが魅力。パッケージも愛らしいものばかりです」
甲斐さんはちょっとしたお礼代わりに贈るという。
「封筒に入れて送るときは、割れにくいようにプチプチで包むようにしています。気軽に喜んでいただけて、“おいしかったので自分でも購入しました”と言ってくださる方が多いのもうれしいです」
7.「和光」の銀座ハニーキャンディー
【推薦者】佐藤悦子(さとう・えつこ)さん
「SAMURAI」マネージャー。佐藤可士和さん主宰のクリエイティブスタジオでマネージメントとプロデュースに携わる。
銀座で採れた希少なハチミツを使用したスペシャルな一品を。
「数年前、友人に立て替えてもらったチケット代を渡す際、添える贈りものを探していた時に見つけて」
以来、佐藤悦子さんは〈銀座ハニーキャンディー〉をプチギフトとして愛用。都市と自然環境の共生を目指し、2006年に東京・銀座のビルの屋上で養蜂が始まった「銀座ミツバチプロジェクト」から生まれた商品。皇居や浜離宮の木々を飛び回り、ミツバチたちが蓄えた蜜を使用している。
「上質で濃厚なハチミツの甘みが楽しめます。和光らしい品のあるパッケージも素敵だと思います」
『クロワッサン』1050号より
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