くらし

家族やパートナーとの関係をよりよくする言葉の選び方、言い換え方。

  • イラストレーション・鈴木衣津子 文・嶌 陽子

「同じ内容でも、使う言葉次第で不信感や誤解を招く場合があります」

そう話すメンタルアップマネージャの大野萌子さん。周囲との信頼関係をより深めるには、普段から相手に好感を与える表現を心がけたいものだ。

「そのために大事なのは、ネガティブな表現を避けること。日本人には謙遜する習慣があり、それがネガティブな言葉につながりがち。意識してポジティブな言葉を使うようにしましょう。もうひとつは、なるべく具体的な表現をすること。人々の価値観が多様化している昨今、あいまい表現は誤解を生みやすく、トラブルのもとになります」

また、表情も言葉と同様に重要だ。一番緊張を生み出すのは無表情、無反応。声に抑揚をつけたり、顔の表情を出すことでも相手に安心感を与えたい。

「言い方への配慮は必要ですが、あまりに気にしすぎてコミュニケーション自体を避けてしまっては本末転倒。相手との関係性を重んじて、気持ちよくやり取りすることを大切にしましょう」

大野さんの著書『よけいなひと言を好かれるセリフに変える 言いかえ図鑑』(サンマーク出版)には実践的な141例が掲載されている。
大野萌子

大野萌子 さん (おおの・もえこ)

メンタルアップマネージャ

企業内カウンセラーとしての現場経験を生かした人間関係改善スキルが得意。官公庁や大手企業、大学などで年間150件以上の講演・研修を行う。

『クロワッサン』1050号より

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