相手を思いながら選ぶのもまた楽しみな、手書きのよさを考えてみた。【編集部こぼれ話】
今号は、コミュニケーションをテーマにした一冊です。
さまざまな取材先で聞いたのは、コロナ禍前と今ではコミュニケーションの仕方もまた変わってきている、ということでした。
中でも担当した「手書きの工夫」ページは、直接会うことができない分、温もりを感じさせる手書きのよさを改めて伝えられたら、という企画。
もちろん、画面で顔が見られたり、素早くやり取りできるSNSのよさもあるけれど、やはり相手を思いながら手書きされた紙が届くのはまた特別なもの。
といって、封書となるとちょっと億劫。でも、今はより手軽に贈れる一筆箋、ハガキ、カードといったものが色も柄も豊富に揃っています。文具メーカーさんによると、コロナ禍にあってこれらは以前よりも売り上げが伸びているとのこと。
今回の特集で話を聞いた、日本プロトコール・マナー協会代表理事の船田三和子さんいわく、「相手を思って丁寧に書くことが大切。筆跡や行間などに気持ちが表れ、言葉以上のものとなるのが魅力なのです」。
文字のうまい下手ではないという言葉に、筆跡に自信のない私はほっとしつつ、もっと積極的にいろいろな人へ手書きしたものを贈ってみたいと思いました。
その直後、こちらのページの写真を撮ってくれたカメラマンさんから、手書きのハガキがさっそく届きました!
よく見知った仲間から(つい3日前に会っていたとしても)もらう手書き文字は、やはり電話やメールと違ううれしさがあるなあとしみじみ。ぜひこの機会に、まずは身近な方へ、手書きの便りをしてみませんか?(編集C)
7月26日発売の『クロワッサン』最新号は「好かれる人の、大人の人付き合い。」
大人になっても、いや大人になったからこそ、人付き合いの楽しさと同時に、難しさも感じるもの。まして様々なツールや手段が急増した今、ひと昔前と「社交」の形は確実に違ってきているはず。
身内にも周囲の人にも、ただの言葉の伝達ではなく、心を通わせ、気持ちの良い関係を築くには? いま一度、初心に帰って見つめてみよう。
そして第2特集は「親子の距離感の正解」。
内田也哉子さんと小澤征良さん、森山良子さんとおぎやはぎ・小木さんの対談をはじめ、さまざまな形の「親子」を紹介。
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