リノベーション、DIYの取材で目覚めた、日曜大工欲。【編集部こぼれ話】
理想の住まいとは、どんな家でしょうか。
こだわりたいのは、立地や方角、広さといった不動産的観点? 建具や家具などのインテリア? 妥協できないポイントは人によると思いますが、後者においては「自分で作る」ことで解決すると、今回の取材でわかりました。
フリーエディターの片岡延江さんは、セルフリノベーションの達人とも呼びたい方。購入した中古物件を自らの手で修繕して(塗装や木工、電気工事まで!)、好みの家に仕上げます。
既に数軒を手がけ、中には賃貸物件として貸し出している家も。自分が壁塗りをした家にほかの誰かが住んでいるなんて、考えるだけでワクワクします。
DIYアドバイザーのEHAMIさんは、自身が住む賃貸住宅をドラマティックに模様替えして暮らしています。原状回復という絶対条件はもちろん押さえつつ、床や壁紙はもちろん、棚や家具もまるで備え付けてあったかのような完成度で作ってしまう手腕は必読です。
簡単な家具はささっと作り、「ここにこんな棚があったらいいな」と思ったら難なく完成させてしまうエキスパートたちに感化され、どこにも行けないゴールデンウィーク、私もにわかDIYに挑戦してみました。
まずはリビングの収納スペース。
プラケースなどを積み重ねて不安定&不便だったにもかかわらず、引っ越し後8年間も我慢(放置)してきた場所です。ここの内壁に棚受けを取り付け、ホームセンターでカットしてもらった棚板を設置。シンデレラフィットとまではいきませんが、天地左右なるべく合うサイズの無印良品の収納ケースを並べて、見た目もスッキリ!
次は、捨てられそうになっていたカフェテーブルのリメイク。高さ40cm弱と低めで今の我が家には使いづらいので、これを70cm高の作業台に。
脚を付け替えれば楽勝と思っていたのですが、元の脚がネジだけでなく接着剤で天板に貼り付けられていて剥がれない!
仕方なく電ノコで脚を切り、素材が硬いのでインパクトドライバーを使って、新しい脚をネジ留めするという重労働に。
部分的にこすれていた天板にウレタンニスを二度塗りしたら、美しく生まれ変わりました(あくまで個人の感想です)。
改めて写真を見るとお粗末なものですが、手を動かして作ると愛おしくて、目にするたびにニヤニヤしてしまいます。
今号の取材で知った、「ジャストフィットは気持ちいい」ことや、「塗装は楽しい」こと、何より「自分で作る」と、理想……とまではいかないものの住まいに愛着が湧くことが体感でき、充実の休暇となりました。
(編集F)
5月25日発売の『クロワッサン』最新号は「人生を変える、住まい方。」
ニューノーマル時代、 ますます多様化した、「住む」を考える。
昨年を経て、家や暮らしに対する考え方は大きく変容。
家族と共にでもひとりでも、ニューノーマルの視点で改めて住まい方を見つめ直し、改善や移住など新たな一歩を踏み出した人が多い。
住み替えやダウンサイズ、リノベーションなど、多種多様な住むことに対する考え方に加え、DIYやパーソナルスペースのHOW TOなど、様々なスタイルと実践情報を、これからの暮らしに役立てて。
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