無駄が減って、有効に使える。時間管理の16の私的アイデア。
イラストレーション・山下カヨコ 文・長谷川未緒
進化家電はマンパワー以上。
「文明の利器には遠慮せず頼る! ロボット掃除機、食洗機、乾燥機は、やはり家事のお助け三銃士です」(編集F)
「『乾太くん』は、ガス工事が必要なものの、設置して損はありません。洗濯(干す・乾かす)に関するストレスが消滅します。畳んでしまう作業も、乾太くんならいずれなんとかしてくれるのでは、と期待しています」(カメラマンH)
ガスの力でスピード乾燥、生乾き臭の原因菌を99.9%除菌。天気を気にせず洗濯できるので快適。時間に余裕も。
とにかく規則正しい生活。
「昔は休日前の夜に飲みに行きましたが、いまは逆。休みの前日こそ、夜の予定はなるべく入れず、早く帰宅して早寝。そうすると翌日、爽やかに目が覚め、一日がぐんと長く感じられます。午前中早めに掃除をして、そのあとゆっくりブランチ。それでもまだまだ時間がある喜び。午後は何をしようかな、という気持ちの余裕が休日の醍醐味に」(営業H)
「夜は何をしていても22時にはお風呂に入ります。一度温まった体が冷めたタイミングですっと入眠でき、ずっと苦手だった早寝早起きができるように。朝のほうが仕事に集中でき早く終わるからか、遅寝遅起きだった頃より、一日が長く感じます」(ライターH)
「寝る時間は日によって違うものの、起きる時間は6時50分に固定。私たちの脳は、朝、光を浴びた16時間後に眠くなるようにできているらしく、起床時間を同じにしたら、おのずと規則正しい生活が送れるように。休日も、一度起きて、トイレや家事を済ませて二度寝しています」(編集F)
脳から速攻リフレッシュ!
「リモートワークになり、食卓で仕事をしているため、仕事モードと家モードの切り替えが必要になりました。嗅覚は脳にダイレクトに作用するという記事を読んだことを思い出し、軽いフレグランスを使うことに。空間にシュッとスプレー、香りを嗅いだら今日の仕事は終了! いい切り替えスイッチになっています」(編集R)
ホーリーバジル、ラベンダーなど12種のナチュラルエッセンシャルオイルを使用した、ほのかで静寂な香り。部屋や天然石の浄化に。
スケジュール管理は性格に合わせて。
「iPhoneのカレンダーでスケジュールを管理しています。通知を15分前、5分前、くり返しあり・なしなど細かく設定。マナーモードにしていても、震えてお知らせ。ホーム画面にも通知してくれるので、予定を忘れることがありません。乗り換え案内を調べた結果などもカレンダーにアップ。乗車時間の15分前にお知らせ設定することで、会社や家を出る時間も管理でき、とても便利です」(編集D)
「面倒くさがりな性分に合うスケジュール帳が見つからず、長年、不便に感じていた私。5年くらい前から無料でダウンロードできるマンスリーカレンダーを印刷して使うようにしたら、しっくり。一年分12枚の紙をクリップで留めるだけで、その月を一番前にすればめくる手間なし。一年終わったらPDFにしてシュレッダーにかけるので、捨てるのもラク! ここにたどり着くまで長かった」(編集H)
A4のコピー用紙に印刷。サイズは大きいけれど薄いため、クリアファイルに入れて丸めることもできて、持ち運びも簡単。
菌が作る我が家の生活リズム。
「菌活しようと、愛用者の声をよく聞くヨーグルトメーカーを購入。牛乳パックを丸ごと仕込めるので手間がないのがうれしいし、健やかに”ヨーグルトちゃん”ができるよう、キッチンや冷蔵庫内の清潔に、これまで以上に気をつけるように。
朝ごはんを作るのが面倒だなという日も、ヨーグルト+冷凍ベリーミックス、ナッツやグラノーラで、簡単に一日のスタートが切れるのもいい。何よりヨーグルトができる発酵のタイミングが軸になり、生活にリズムができました」(編集E)
牛乳パックのまま作れるため簡単で衛生的。ヨーグルト、飲むヨーグルトのほか、温度・タイマー設定で様々な発酵食品が作れる。
調理家電を行動の軸にする。
「『かまどさん』という鍋で炊飯しています。あらかじめ浸水させておいたお米を、加熱10分、蒸らすこと20分で炊き上がり。いつしか、点火してから30分で夕食の支度を終える、という適度なタイマー代わりに。加熱後はコンロからおろせるので、調理の邪魔にもなりません」(編集H)
「電気圧力鍋をよく使うのですが、やはりガスに比べて時間はかかります。でも火を使わないから、そばについていなくていいし、外出しても大丈夫。16時に一度仕事を中断して食材を切り、圧力鍋に入れてスイッチオン。子どもを保育園に迎えにいく17時半までは仕事に集中。18時前に子どもを連れて帰ってくるころにはカレーができている、といった感じです。夜ごはんどうしよう?と慌てることも減り、安心して仕事に集中できるという点で、時短以外のメリットも大きいです」(ライターO)
朝のスタートスイッチ。
「リモートワークの日は、仕事前にラジオ体操をして、体にエンジンをかけます。放送時間もちょうどよく、何より子どもの頃にはわからなかったラジオ体操の地味な効果を実感できます」(会社員N)
「タイマー代わりに朝はラジオを聴くのが日課。各コーナーの時間がある程度決まっているので、頼れる。別所哲也さんの『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』(J-W
AVE)が特に好きで、8時5分くらいから始まるクラシックの短いコーナーが、仕事モードへの私的切り替えスイッチに。「ラ」の音出しが最初に入るので、演奏が始まる前の緊張感を想起して、こちらも自然としゃきっとする」(会社員K)
間に合わせ家具からの卒業。
「家を建てたときにこだわって家具を揃えたら、テレビ台を買う余裕がなくなりました。必需品なので間に合わせで購入し、そのうち……と思いつつ15年が経過。最近やっと納得のいくものに買い替えたら、「私の求めていたインテリアはこれだった!」と感動しきり。テレビ台はそこまで重要な家具じゃないと思っていましたが、意外とずっと視界に入っているもの。本当にさっさと買い替えればよかったです。インテリアに満足していなかったこれまでの長い時間が、心底無駄だったと痛感しています」(広告E)
『クロワッサン』1043号より