住まいをきれいにし、いつも気持ちよく整えておきたいと思うのは、多くの人の普通の心理だけれど、
「加えて必要なのが、掃除は健康を守るための作業であるという視点です」
と語るのは、医療環境管理士の松本忠男さん。
「家の中には通常、目に見えないけれど体に不要なものがたくさん存在しています。その中身は、新型コロナやインフルエンザなどのウイルスだけでなく、カビなどの細菌や、ダニ、ハウスダストなどさまざま。そういったものの一部が体に入りこむと、時として感染症やアレルギーの原因になったり、肺炎を引き起こしたりするのです」
これを取り除くのが清掃なのだ。
「病原体が多ければ多いほど、人の免疫力が勝てずに健康被害が起きるリスクも高まります。清掃をきちんとして病原体を減らすことは、免疫力を弱らせないことにつながります」