くらし

【和田裕美のお悩み相談】生活の中で感動することがありません。

外資系教育会社でのフルコミッション営業で世界142カ国中第2位の成績を収めたキャリアを持つ和田裕美さんが読者の悩みに答える連載。今回は仕事は充実していますが、私生活で感動することがないと悩む女性からの相談です。

<お悩み>

先日30歳になったばかりの女です。悩みといっていいのかわかりませんが、周りの友達が全然結婚しませんし、恋人すらいない人も多いです。ドラマチックさがないというか、それならまだよく、他人の恋人に心を掴まれている友達がいたり…。
かくいう私は私生活でテンションが上がるようなことがありません(仕事は充実しています)し、休日は動画の配信サービスでドラマを見たり、地味な毎日です。
学生の時みたいに出来事にいちいち感動するようなことってもうないのでしょうか

(まりも/女性/都内で働く会社員です)

和田裕美さんの回答

まりもさん

まず、仕事が充実していることって
案外すごくハッピーなことなんです。
仕事が辛い人も少なくないからです。
その上で日頃がんばった疲れもあって
ゆっくりしているだけなので
地味というよりも「休息」されているんです。
いいじゃないですか!地味でもそれってとても贅沢なことです。
だからまず、それはそれでよし。
今のままでもいいのです。

その上で、「感動することがない……」というお悩みですが、
実は日常でも小さな感動はたくさんあります。

わたしはバルコニーで見つけた変なキモ系幼虫が
テントウ虫に変わると知ったときの

「あの、キモいのが変身するんだぁ〜〜!!!」

という感動は
なんだか学生の頃とはまた違ったものだったけど
案外、こころときめく事件でした。
(すみません、虫ごときで……)

若い時って、未体験が多いので
自ずと刺激と感動が多いんです。

わたしは学生の頃
「バナナの天ぷら」にも感動していました。
いまでは見ても「どっちでもいい」ものになってしまったのです(苦笑)。

けれど、どんどん歳を重ねても
知らないことはたくさんあります。
感動を体験したいのなら、やっぱり行動しないとです。

今までやったことないこと
食べたことないもの
とにかくそんなことに意識を向けてください。

ネット検索だと
検索履歴によってすでに今までの
傾向の偏りが出てしまうので
本屋さんにいって、いろんなものを手にして、

へ〜こんな国があるんだ
へ〜こんな食べ物があるんだ

と、知らない世界を見つけてみると
なにか興味が湧いたりすることがあるかもしれません。

小さい頃興味のあったこと
考えたらわくわくすることなど
もう一度考えてみてもいいです。

興味の対象が「仕事に関連すること」であれば
さらにそこを深掘りしてスキルを磨くことに
時間を使えばいいのです。

そうやって見つけるんです。
ちょっとめんどくさいと最初は思うかもしれませんが
実は一歩動くと、ぜったいに意欲が出てきます。

それから
周囲のお友達というのは実は
価値観が同じ人って居心地がよくて
類友となり、よく似たような人が集まってしまうんです。

だから違う30歳前後のコミュニティを覗いたら
「婚活、婚活、婚活〜〜」というスローガンをもとに
合コンと出会い系を行き来していることが
なによりに価値基準という人たちもきっといるはず。

ほかにもたくさん!

いいとか悪いではなくて
それぞれの価値基準があるだけなんです。
比較も順位もない。
だから、周囲がどうとかでなく
いつだって「自分がどうしたいか」と
いうことが大事なんです。

さて、まりもさん
わたしも韓流ドラマにハマっていますが
休日、ビール片手にこれらを見るのが
なによりも贅沢でした。
(「梨泰院クラス」と「愛の不時着」と「ハイエナ」です)
すべて見終わってしまい、今
かなしい休日となりつつあります。
そしてこの原稿を書いているわけです(笑)。
人のこと言えた義理ではありません。

ではね〜。

和田裕美(わだひろみ)●作家・営業コンサルタント。京都生まれ。京都光華女子大学キャリア形成学科客員教授。書籍だけでなくラジオや会員サービス「パワースクール」など各種メディアで情報発信中。代表作に、『人に好かれる話し方』、『世界No.2セールスウーマンの「売れる営業」に変わる本』『人生を好転させる「新・陽転思考」』等。新刊に『稼げる技術』(ダイヤモンド社)、『タカラモノ』(双葉文庫)など。
 公式サイト

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