くらし

【和田裕美のお悩み相談】職場復帰を機に自分を変えたい。

外資系教育会社でのフルコミッション営業で世界142カ国中第2位の成績を収めたキャリアを持つ和田裕美さんが読者の悩みに答える連載。今回はこの春から職場復帰する女性の、仕事への向き合い方についてのお悩み。

<お悩み>

お悩み相談、いつも楽しく拝見しています。

私は、コンサル会社で12年勤務しています。現在は育休中ですが、この春から職場復帰です。
新卒時好景気で、なぜかとても忙しくて優秀な人ばかりの会社に入ってしまいました。
周りは東大慶應の理系大学院卒の方ばかりで、地方の文系出身の私は、新卒入社研修時から遅れを取り、評価は低空飛行のまま、在社年数だけが増えていきます。
彼らとは出自も地頭も努力の量も体力も違いすぎて、入社以来、ずっと劣等感に苦しんでいます。
気後れして、積極的に周囲と親しくすることもできず、ますます自己嫌悪に陥ってしまいます。
とはいえ、苦しい12年間で身に付いたこともあり、最近ではもういい加減、自分で自分を苦しめるのにうんざりしてきました。これからは自分なりに今の会社で生き抜くために、自分を変えていきたいです。特に育休復帰後はキャラ変するのに絶好のチャンスだと思っています。どのような心持ちや態度でいればいいでしょうか。
(あーちゃん/女性/37歳、0歳10ヶ月と6歳の子供がいます。日系のコンサルティング会社の地方拠点で働いています。)

和田裕美さんの回答

あーちゃんさん、いつも見てくださってありがとうございます!

さて、育休も終わって職場復帰おめでとうございます。
育休の間に「仕事より子育てを優先したいな」と
思って復帰しない人だっています。
だからわたしは
苦しい現場と言いながらも、それでも「復帰しよう」という
選択しか持っていないあーちゃんさんはすごいと思います。
それに低空飛行の評価のなか優秀な周囲に囲まれて
劣等感に苛まれながらも
12年間続けてきたってめちゃめちゃすごくないですか?

きっと途中で投げ出さずに
逃げないで諦めないで、地味でも地道に
クライアントさんのために
お仕事されてきたんじゃないでしょうか?
そういう評価はきっと水面下に流れています。
あーちゃんの帰りを待っているクライアントがいるはずです。

気づいていないかもしれませが、あーちゃんさんは
そういう意味で圧倒的なプロ意識を持っています。
どうでしょう、もっと自信を持ってみませんか?
自分を変えるんですよね?
この復帰をチャンスにしたいですよね?

なら、もっともっともっともっと
自分を大事にして自分をすばらしいと思うことです。

「わたしってすごいんだ」という思いを根っこに持つことが
その劣等感を退治する方法です。

そして、周囲にすごい人がいる環境って最高じゃないですか?
人間って誰と一緒にいるかで変化するんです。
その人たちのいいこところを学んで
自分の個性を生かした仕事をぜひしてください。

あ、学歴は関係ないですよ。
学歴が高くても仕事できない人はたくさんいます。
才能とか学歴とかじゃなくて
仕事に向かう真剣さで勝負です。

評価も周囲も気にしないで
とにかく「いい仕事」をしてください。
自分の信じる「いい仕事」をしてください。
必ず光があたるときがやってきます。

ではね。

和田裕美(わだひろみ)●作家・営業コンサルタント。京都生まれ。京都光華女子大学キャリア形成学科客員教授。書籍だけでなくラジオや会員サービス「パワースクール」など各種メディアで情報発信中。代表作に、『人に好かれる話し方』、『世界No.2セールスウーマンの「売れる営業」に変わる本』『人生を好転させる「新・陽転思考」』等。新刊に『稼げる技術』(ダイヤモンド社)、『タカラモノ』(双葉文庫)など。
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