くらし

豚肉のしょうが焼きのレシピ【川津幸子さんの定番料理】

「家庭料理の香りと味は、幸福な記憶になる」とは、料理家・小林カツ代さんが生前残した言葉。
家族みんなの記憶に残るひと皿は、特別豪華でなくていい。一見地味でも、ただ“おいしい”だけでいいのです。
そのために、定番料理をワンランクアップさせるコツをプロが指南。食卓を囲む笑顔がきっと増えますよ。
  • 撮影・青木和義 文・新田草子

豚肉のしょうが焼き

隠し味の味噌が効いた、ご飯が進む濃厚なしょうが焼き。

「醤油や酒など基本の調味料に、さらに味噌と酢を加えるのが我が家のしょうが焼き。どちらも旨味のもとなので、より濃厚な味わいになります。ただし味噌炒めにならないよう、味噌は隠し味程度にとどめて。砂糖を少量加え、味のバランスを取るのもポイントです」

【材料(2人分)】
豚ロース肉(5mm厚さ4枚)約260g キャベツの千切り適量 漬け汁[しょうが1かけ 醤油大さじ1と1/2 酒・みりん各大さじ1 味噌・酢・砂糖各小さじ1] サラダ油小さじ4

【作り方】
1.漬け汁を作る。しょうがはすりおろして搾り汁だけをボウルに入れ、他の調味料を加えて混ぜる。
2.1に豚肉を加えてなじませ、10分ほど置く。
3.フライパンにサラダ油小さじ2を熱し、2の豚肉の半量を汁気を切ってから焼く。香ばしい焼き色がついたら裏返してさっと焼き、仕上げに漬け汁の半量を加えて絡める。残りも同じように焼く。
4.器に盛り、キャベツを添える。

【コツ!】

味噌、酢、砂糖が隠し味。肉を漬け汁に10分ほど漬け込んだら、汁気を切って肉を焼き、後から漬け汁を絡める。
「家族が喜ぶから繰り返し作る。20年来の定番もたくさんあります」

川津幸子(かわつゆきこ)さん●福岡県出身。編集者を経て、料理研究家に。「家族や友だちが『おいしい』と言ってくれるから作る回数が増えて、それが自然と定番になっていくんですよね」。今回のラインナップも、「息子からのヒアリングを経て決まりました」。「100文字レシピ」シリーズほか、著書多数。

『クロワッサン』1005号より

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※ 記事中の商品価格は、特に表記がない場合は税込価格です。ただしクロワッサン1043号以前から転載した記事に関しては、本体のみ(税抜き)の価格となります。

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