くらし

狭さゆえ起こるモノハラ被害を、声かけと部屋の使い方の工夫で解消。【モノハラ対策、我が家の場合】

家族の「モノ」にイライラせずに暮らしたい。そこで、ルールをつくって家族と折り合いをつけている「アバヌ」オーナー、大坂友紀子さんに、話を聞いた。
  • 撮影・徳永 彩(KiKi inc.) 文・長谷川未緒
〈大坂家〉 住居/築41年、集合住宅 間取り/1LDK(約58平方メートル) 家族構成/夫、23歳の長女、19歳の次女との4人暮らし

「日当たりがいいので気に入っていますが、とにかく狭い家なんです」

と話すのは『アバヌ』オーナー・大坂友紀子さん。夫と社会人の長女と専門学校生の次女と、1LDKに暮らす。

「子どもが小さい頃の持ち物は学校のものがメインでしたが、最近は化粧品など私物感が増して(笑)、片づけてほしいと思うことが増えました」

とはいえスペースがなく、自身、モノが多いため文句は言えないし、あまり言わないようにしているのだとも。

「もう大人なので、口うるさく言うよりは、お互いに納得できる方法を話し合って探しながら、暮らしています」

物持ちがいい大坂さん宅では、リビング、部屋、廊下にもアンティークの棚が置かれ、収納に役立てている。

「しまってあれば中はぐちゃぐちゃでもいいと思っていましたが、近頃どこにしまったかわからないものも……。それもストレスなので、処分するなりわかりやすく収納するなり、家族全員で相談して解決していく予定です」

[悩み]リビングに私物が放置される。

[対策] 1つにつき100円徴収。

リビングに私物は置かないルールですが、服や本が置きっ放しになることも。「片づけてと言っても聞かないときは、“1つにつき100円もらうよ”と。本気で片づけてほしいと思っていることが伝わるのか、片づけてくれます」

日当たりのいいリビング。「ごはんを食べたり、勉強したり、家族が過ごすことが多い場所だからこそ、すっきり片づけておきたいスペースです」

[悩み]洗面所に化粧品があふれる。

[対策]カゴを用意。中はぐちゃぐちゃでもOK。

女性3人がそれぞれ違う銘柄を使っている化粧品類。洗面所から部屋に戻すのも面倒だが、散らかるのも気になっていた。「大きなカゴを用意し、とりあえずここにしまおう、と。ひとまとまりになっただけで、すっきりしました」

「カゴに入れてくれさえすれば、中は整っていなくてもいい」というのが、気軽に収納できるポイント。
収納スペースが少ない洗面所。赤い壁は大坂さんがDIYで塗った。

[悩み]玄関に靴が出しっ放し。

[対策] DIYで片づけたくなる玄関に。

三和土(たたき)に靴が散乱して困っていたが、どんなに言っても出しっ放し。せめて好みの玄関にしようとDIYで板とラグを敷いたら、靴を下駄箱にしまうように。「板部分が狭く、靴の置き場所がなくなったのが功を奏しました」

三和土と廊下が同じ高さになるよう、白く塗った板を置き、皮革でできたラグを敷いた。
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