「ドイツでは、どんなに高級でハイセンスな洋服に身を包んでいても、その人の家の水回りが汚れていると、がっかりどころか、人格まで疑われてしまいます。清潔な水回りは“健康な品位を表す”といわれているんです」
確かに水回りが汚れていると、気分が落ち込んでしまうことも。
「水回りは水垢やカビが発生しやすい箇所。放置しておけば錆が出て蛇口に不具合が生じたり、タイルの目地などが黒ずみ、不潔な印象になったりします。また、蓄積した汚れにより、排水口などから悪臭がする場合も。水回りの修繕には費用がかかりますから、そうならないためにも日々の手入れが重要です」
キッチンや洗面所、風呂場など、使用後は床や壁、蛇口などに水滴を残さないように、布でサッと拭くことが肝心だ。
「キッチンペーパーで拭くのは駄目。無駄な出費です。布で磨くように拭く、を心がけてください。昔から磨きあげられた清潔な水回りには、福の神が舞い込む、といわれますから、住む人に健康と幸運をもたらしてくれますよ」
使ったら水気を拭き取る、を習慣化してしまえば、手が自然に動き、常に清潔に保たれる。
「こうしておけば不意の来客にも慌てずに済みます。この積み重ねが大きな出費を抑えるんです」