からだ

Vol.56 朝方、何度も足がつります。【40歳からのからだ塾WEB版】

  • 文・及川夕子 イラストレーション・小迎裕美子

予防法・対処法は色々
筋肉発作を抑える漢方薬もある

対策はいくつかありますので、自分に合ったものを取り入れてみてください。

1)足の血行を良くする

まずは、「冷え」に対処。足の血行を良くすることを心がけましょう。
入浴で血行をよくしたり、つま先を伸ばしたり手前に引いたりするストレッチなどもオススメです。津田さんからは、運動などで足が疲れたときや就寝前には、ツボ押し(下記参照)がおすすめとのアドバイスをいただきました。また、「寝る前にはふくらはぎの冷え対策を。快眠のためには、つま先を覆う靴下を履くのは良くないとされているので、レッグウォーマータイプの靴下がよいでしょう」(津田さん)

筋肉をほぐして血流促進。「足のつり」に効くツボ

足三里(ひざ下の外側のくぼみにひとさし指をおき、指4本をそろえて小指があたる場所)、三陰交(内くるぶしの上からひざ方向に指3〜4本分の場所)を親指で押す。

2)足がつったときはふくらはぎを伸ばす

つま先をゆっくり手前に引き寄せるようにし(膝は曲げないで)、ふくらはぎの筋肉を伸ばすと早くよくなります。

3)栄養不足かも? 食事を見直す

足がつる原因の一つに、カルニチン不足というものがあり、菜食主義の人や痩せ型で筋肉量が少ない人に見られるそう。
「カルニチンは、筋肉の働きに関与するビタミンの一種で、赤身の牛肉などに豊富に含まれます。サプリメントや栄養剤で、カルニチン欠乏状態を解消するとよくなります」(津田さん)
何か特別な理由で食事制限が必要な場合でなければ、野菜ばかりではなく、たんぱく質なども過不足なくとるようにし、バランスの良い食事を心がけましょう。

4)かかりつけ医に相談する(治療を受ける)

あまりにも頻繁に足がつって困っている、痛くてつらいというときには、我慢せずに、医師に相談してみましょう。予防及び発作時の治療薬としては、芍薬甘草湯という漢方薬がよく使われるそうです。

足のつり(こむら返り)に良く使われる漢方薬

「芍薬甘草湯には、筋肉の緊張を緩める作用があり、速効性があります。ただ、この薬に含まれる甘草には、血圧が上がるなどの副作用があるため、市販薬ではなく、かかりつけ医に相談の上、処方してもらうことを勧めます」(津田さん)

いかがでしたか。足のつりは予測するのが難しいのですが、ふくらはぎの冷え対策なら今日からできそうですね。それでも、なってしまったら、とにかくつま先を手前に引いてふくらはぎを伸ばすこと!

筋肉の発作を抑えるには、漢方薬という対処法もありますが、持病があり治療を受けている方などは、必ず医師に相談の上、服用するようにしてください。病気が原因で足がつる症状が出ることもあります。気になる症状があったら、早めに医療機関を受診しましょう。


ご協力いただいた医師
津田篤太郎さん 聖路加国際病院リウマチ膠原病センター副医長
つだ・とくたろう●京都大学医学部卒業。専門はリウマチ膠原病科・漢方診療。現代医学と漢方を取り入れた診療を実践。NHK『総合診療医ドクターG』への出演、医事指導も務める。

※症状や治療法には個人差があります。必ず専門医にご相談ください。

ライター、メノポーズカウンセラー 及川夕子
更年期、まっただ中のライター。最近、ちょっと休んだぐらいでは疲れが抜けなくなってきて、以前よりもカラダのメンテが欠かせなくなったと実感。とはいえ、カラダの変化をポジティブに捉え、同年代の女性の健康に役立つさまざまな情報をお伝えしていきたいと思っています。ただいま、ヨガやマインドフルネスを実践中。ホルモン補充療法も試してみたい!

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