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【動画付き】ヴォイスアーティストに教わる声の老化を防ぐエクササイズ。

最近、声が細くなったり、低音になったりしていませんか? 豊かな声を維持するコツや、すぐにできるエクササイズを紹介します。

撮影・岩本慶三 スタイリング・春原久子(モデル) ヘア&メイク・木下庸子(プラントオパール/佐藤さん、モデル) モデル・竹中友紀子 文・嶌 陽子

【基本の呼吸&リラックス】

【基本】
【基本】
【応用】左右の鼻の穴それぞれで呼吸。片方の鼻の穴を指で軽く押さえる。吐く際は、口を閉じて吐く側の鼻でハミング。
【応用】左右の鼻の穴それぞれで呼吸。片方の鼻の穴を指で軽く押さえる。吐く際は、口を閉じて吐く側の鼻でハミング。
【基本】
【応用】左右の鼻の穴それぞれで呼吸。片方の鼻の穴を指で軽く押さえる。吐く際は、口を閉じて吐く側の鼻でハミング。

佐藤さんが提唱する“声のエクササイズ”の土台となるのが、上の「基本の呼吸&リラックス」。丹田を意識しながら、ゆったりと鼻呼吸ができるようになったら、今度は身体のさまざまな部分を意識し、そこで呼吸をするような気持ちで行っていく。実際には鼻で呼吸をしているものの、イメージとしては、頭頂部、額など、さまざまな部分から吸い、吐く時はその部分を緩めるようなイメージだ。こうして、全身をリラックスさせると、声もよく出るようになる。

もうひとつ、声を出すうえで大事なのは、まず自分の声を好きになること、と佐藤さんは話す。

「たとえば、声が多少低くなったからといって悲観することはありません。包容力、ふくよかさ、落ち着きなど、若い人にはない魅力があるのだと、前向きにとらえたほうがいい。自分の声を解放して、“この声でいいんだ”と思わないと、いい声は出ないですから。そのうえで、さらに磨いていく。これが何より大事だと思います。そもそも、いい声は笑顔から生まれるもの。笑顔になると、表情筋も緩みます。心と表情が一緒になって、初めて豊かな声が出るんです」

おおらかに、アバウトな気持ちで続けるのがポイント。

基本の呼吸&リラックスのほか、腹の底から声を出す練習、表情筋ほぐし、声域を広げるためのエクササイズなど。どれもよく通る、はっきりとした声をつくるのを助けてくれる。

「表情筋をほぐすことは、顔のリフトアップ効果もあります。いいことずくめですよ」

日々のすき間時間を使って手軽にできるので、ぜひ実践してみたい。その時に気をつけたいのが、おおらかな気持ちで続けるということだ。

「『できない』などと思わず、『なんとなくできているな』でよいのです。細かいことは気にせず、のんびりマイペースで続けましょう。声は、一生の友だち。日々磨きながら、大事につきあっていきたいですね」

※次回も佐藤さんにさまざまな声のエクササイズを教わります。お楽しみに。

【 毎朝の声のチェック 】言葉をひとつ決めておき、毎朝それを言うことで、その日の声の状態を確認。「自分の普段の声のほか、子どもの声や男性の声などを真似てみるのもおすすめ」

佐藤慶子(さとう・けいこ)●独自の「声力」メソッドをもとに各地で指導。著書に『しあわせを呼ぶ声の魔法』(ヤマハミュージックメディア)。http://www.e-mucul.com

『クロワッサン』978号より

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