子宮がんには、頸部(けいぶ)にできる子宮頸がんと体部(たいぶ)にできる子宮体がんがある。
子宮頸がんは、20〜30代に多くみられ、初期のうちは自覚症状がほとんどない。しかし、子宮の入り口付近に発生するため、婦人科の診察や検査などでも発見しやすく、20歳以上なら自治体で1〜2年に1回(自治体によって異なる)、検診を受けることができる。
それに対して、50代をピークに40代以上の女性がなりやすい子宮体がんは、自治体の検診対象にはなっていない。
そのため、検診を受けたことのない女性も多いが、早い段階から不正性器出血があるケースが95%も。つまり出血したら、まず原因をスクリーニングする必要があるのが、子宮がんなのだ。出血を見逃さなければ、早期発見しやすいがんでもある。
患者数は以前は子宮頸がんが圧倒的に多かったが、2000年代になって子宮体がんが急増。そこで、婦人科がんの医療に30年以上携わる加藤友康さんに子宮体がんについて聞いた。