睡眠コンサルタントに聞く、快眠のための「マットレス」と「寝具」の見直しポイント。
撮影・大嶋千尋 文・嶌 陽子 イラストレーション・山本由実
寝ている間に身体の治療!? 最新技術の優れものも、登場しています。
新しい素材や技術を用いながら、日々進化している寝具の世界。近頃は、家電製品と寝具を組み合わせたような商品も現れ始めている。
まずは、ふとんクリーナーで有名な「レイコップ」が、今年の2月から発売しているふとんコンディショナー、「レイコップ ふとコン」。温度をコントロールする本体と、専用マットレスがセットに。機能は「睡眠ケア」と「寝具ケア」の2つ。「睡眠ケア」では、マットのセンサーで温度を感知しながら微風を送り込み、理想の寝床内の温度である33±1℃を寝ている間じゅう保ってくれる。さらに、就寝・起床タイマー機能もついている。入眠時にはマットレスの温度を少し下げ、入眠しやすくし、起床時には温度を上げ、すっきり目覚められるようにするというものだ。一方、「寝具ケア」モードは、マットレス全体の除湿、除菌、脱臭、ダニ対策ができるという機能。
西川リビングが販売している「リケア」は、“寝ている間のサプリマット”がコンセプト。加温機能と電位治療の2つの機能が特徴だ。加温機能は、遠赤外線が、寒い季節もポカポカと温めてくれる。電位治療は、マイナスの電位の働きにより、頭痛、肩こり、不眠症、慢性便秘の4つの症状をやわらげるといわれている。またクッション性に優れた「ウレタンフォーム」を使用しているので、普段使用している敷き布団やマットレスの上に重ねるだけで寝心地もアップ。
もはや寝具も単に寝る際のシンプルな道具としてだけでなく、快適さの維持や健康増進を追求したものも出始めている。今後どんな技術を用いた寝具が登場するのかも楽しみだ。
友野なお(ともの・なお)●睡眠コンサルタント。全国での講演活動や企業の商品開発等のコンサルティングを行う。著書に『正しい眠り方』(WAVE出版)など多数。
『クロワッサン』977号より
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