からだ

緊張したときに。気分を落ち着かせるツボストレッチ。

鍼灸按摩マッサージ指圧師、リンパドレナージセラピストの柳本真弓さんに教わるツボ・ストレッチ緊張編。
  • ライター 齋藤優子  イラストレーション 中村久美

緊張した時の体の状態

体が熱いわけでも、冷えてもいない。ただ、頭や胸、腹のエネルギーが足りず、ふわふわ、フラフラしている。

弱気になって、足がガクガク、手がブルブル。ここで取り上げるのは、気分が高ぶって武者震いするのではなく、気弱になって体が小刻みに震えてしまうような緊張状態です。体中のエネルギーや血のバランスが乱れているので、衝門(しょうもん)を使って一気に巡りをよくします。上半身と下半身の境目にあるツボで、エネルギーの流れがとても滞りやすいところ。

まずは、そこを刺激して、体全体に巡らせます。また、太ももを動かすと体が温まるので、エネルギーも高まって、さらに巡りがよくなり、緊張が解けていきます。そして、〝しっかり!〟と、自分を励ますような気持ちで、も一緒に叩き、ふわふわした気分を落ち着かせます。

緊張した時は、自分を励ますように、太ももを刺激。

衝門(しょうもん)を押しながら、腰を落とす

場所:足の付け根の真ん中あたりの、脈拍を感じるところ

方法:衝門を押しながら、足を開いてゆっくり膝を曲げたり、伸ばしたりする。体が温まるぐらいやるといい。

さらに効果的:衝門(しょうもん)と箕門(きもん)の間を バンバン叩く。

場所:衝門と膝頭の内側の角の間。衝門から3分の1のところ

方法:衝門と箕門の間を、空手チョップをするようにバンバン叩く。“しっかりしろ”と鼓舞するような気持ちでやるといい。こぶしを使っても。

[ 体の不調にも効く ]

衝門: 腹痛  腹部の冷え  生理不順  生理痛 泌尿器系の症状

箕門: 太ももの痛み  生理痛  泌尿器系の症状

『Dr.クロワッサン 心が弱ったときのツボストレッチ。』
柳本 真弓 監修
定価:850円 (税込)

肩こり、腰痛、ダイエット……、ツボは体をよくしたいときに押すものと決めつけていませんか。
イラっとしたとき、むなしいときなどにも、ツボは効果を発揮します。

心と体は表裏一体なのです。
眠る前に、今日一日の心の疲れもリセットしてみてください。

[ 監修 ]柳本真弓(やなもと まゆみ) 鍼灸按摩マッサージ指圧師、リンパドレナージセラピスト、『目白鍼灸院』院長。

大学卒業後、ひょんなことから興味を抱き、一念発起して鍼灸の世界へ飛び込む。鍼灸師として、さぁこれからという時に、“怖くて電車に乗れない”という試練に遭う。勤務鍼灸師として働いている時も、壁にぶち当たること多々。壁を乗り越えたい! 治療技術に自信を持ちたい! と門を叩いた北海道の師匠の元での修業も終え、何とか鍼灸専門院を開業するまでこぎつける。コンプレックスのかけらもなさそうに見えて、実は、日々あっちで傷つき、こっちでへこみ、ちょいちょい落ち込む。だからこそ患者にも言葉が響き、10年間来院者が後を絶たない。ちなみに、話しぶりもまた、見た目の印象とは裏腹に、かなりあけっぴろげ。「ものすごいクセ毛なんですけど、ブローするのもパーマかけるのも面倒臭くて」というわけで、前髪まですっきりと後ろにまとめたポニーテール姿で、日々治療を行っている。

http://mejiroacu.com

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