「なんとなくダルくて疲れやすい」は、呼吸を見直して改善できる。 | からだにいいこと | クロワッサン オンライン
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「なんとなくダルくて疲れやすい」は、
呼吸を見直して改善できる。

整体に通う前にまず意識したいのが、体に無駄な力みが入っていないかどうか。改善のカギは、日々の呼吸にありました。全身の力みを抜く姿勢を呼吸整体師の森田愛子さんに教えてもらいます。

無意識のうちに1日約3万回も繰り返している呼吸。それに着目した体の整えかたを提唱しているのが、呼吸整体師の森田愛子さん。

「呼吸は酸素と二酸化炭素の交換という役割をもちます。加えて息を吸うことで体が膨らみ、吐くことでしぼむというリズムに合わせて、血液、リンパ、体液などが体じゅうを巡る、代謝の役割も担っている。でも多くの人はしっかり息を吸えていない、浅い呼吸のクセがついています。そうすると全身の循環はスムーズにいかず、多くの体調不良をもたらすのです」

むくみや冷え症、なんとなくダルくて疲れやすいなど、〝未病〟と言われる体調不良は、普段の呼吸を見直すだけで改善されるそう。今回、呼吸整体に挑戦する奥山佳恵さんは、普段、体の不調を感じていないから、自分が被験者でいいのかしらと少々及び腰で登場。

「疲れ知らずだと思っていました」と奥山佳恵さん(右)。「この手の力みが疲れのもとなんです」と森田愛子さん(左)。

「奥山さんを拝見していると、吸ったものが吐き切れていない浅い呼吸をしているようです。それに肩に力みが入っているから、常に忙しなく動き回る生活なのでは、と想像します」(森田さん)

「うわ! なんでわかっちゃうのかな(笑)。いつもドタバタしていて時間配分が上手くないから、息子に『ギリギリママ部』ってからかわれるんです。でも特に疲れは感じていなくて」(奥山さん)

ここで森田さん、おもむろに奥山さんの肘下の筋肉に触れる。

「かなり硬くなっていますよ。全身が力んで浅い呼吸しかできていない証拠です。日常の動作でも手や肩に力を入れすぎる癖がある人は、この筋肉が硬くなります。手先は、力みや緊張の発信源。手先の緊張は肘、腕、肩、そして呼吸の通り道である首やお腹周辺に伝わって、呼吸を止めやすく、浅くしてしまうんです」(森田さん)

コチコチ筋肉の奥山さんに比べて、森田さんの肘下の筋肉は、ふわふわして驚くほど柔らかい。

「上半身を前に倒して力を抜いてもらっても、背骨はガチコチに固まっています。奥山さんは、力を抜く、ということがうまくできていない様子。疲れがたまっているのに気づいていないだけなのかもしれません」(森田さん)

「力を抜いているつもりなんですが」と奥山さん。「上半身の力がなかなか抜けず、カタいですね」と森田さん。

「そうなんですね。自分の体がどんな状態か、深く考えたことはなかったです」(奥山さん)

呼吸に注目することは自分の体を気遣うことだ、と森田さん。

「呼吸と日々の動作は連動しています。酸欠に近い浅い呼吸がもたらすのは、力みや体の緊張です。日頃から『あ、今息が止まっていた』『呼吸が浅くなっている』など気づくことが大事。自分の呼吸がどんな状態かを知ることで、普段の正しい呼吸を乱している原因を見直していけます」(森田さん)

いかに力みを抜くかが、深い呼吸のカギとなる。

ラクに深く吸える体の土台を作るため、奥山さんには全身の力みを抜く姿勢を取ってもらった。椅子に座って、両腕を高い位置に持ち上げて呼吸を繰り返すポーズ(左ページ上写真)。

そして両足を壁につけて仰向けに寝て、両手を上げ、足から手まで一本の線になったようにイメージしながら体を伸ばし、呼吸を繰り返す動作もこれらの動作で、力を抜いて呼吸する感覚を体に覚えこませられる。

「不思議なんですけど、体の力は抜けているのに、お腹にいっぱい息が入ってきます。なんて気持ちがいいんだろう!」(奥山さん)

腕を高く上げると、 お腹の筋肉もよく伸びます。
全身の筋肉を 伸ばすには、 両足で壁を しっかり感じて。
「二の腕のつまりも取らないといけません」と二の腕の内側の筋肉ももみほぐす森田さん。

続いて教えてもらったのは、日中気づいた時にできる、手先の力みの解消法。

「手首から肘の内側の間を10等分して、7対3の肘寄りのポイント。コリコリしたものがある場所を親指で押さえながら、押されてる腕をクルクル回すとほぐせます。親指で押す場所を徐々に肘に上げていくといいです。あとは二の腕のつまりもほぐせば、手の力みは取れ、肩も軽くなります」(森田さん)

最後に、森田式丹田呼吸に挑戦。仰向けになり、両膝を立て、おへその下の丹田を両手で優しく押し、息を吸い、その手を押し上げるようにお腹を膨らませてから、ゆっくり吐き切ることを繰り返す。

「体の力みがふわっと抜け、全身に血液がめぐってポカポカ。温泉に入った後みたい」(奥山さん)

森田式丹田呼吸でさらに深呼吸を習得。「押している手を 跳ね返すように 息を入れて」。

『クロワッサン』930号より

●森田愛子さん 呼吸整体師、ヨガインストラクター/東京・渋谷で治療室『K-Rakustyle』を運営。近著に『深呼吸のレッスン』(PHP研究所)。

●奥山佳恵さん 女優、タレント/2男の母。近著に『生きてるだけで100点満点!』(ワニブックス)。

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