体も心も軽くなる“口ぱくぱく”って?〜準備運動編〜
健康を取り戻すヒントになるという迷走神経のスイッチを入れることが、驚くほど心身に働きかけます。
今回は、肥満、肩こり、便秘といった様々な不調が改善できるという「口ぱくぱく」提唱者の筒井重信さんに教えていただきました。
呼吸と口ぱくの前に。緊張度チェックと軸づくり。
口をぱくぱくさせる動作に呼吸は伴いません。ただし、実際この運動を有効に行うためには、それなりの準備が必要、と筒井さん。
「まず正しい姿勢ありきです。その上で全身の呼吸に関わる筋肉を使った呼吸運動を行い、準備を整えます。その後、口ぱくぱく動作を行ってカラダの声に耳をすませてください」
木製マドラーで緊張度をチェック

アイスの棒やコーヒーショップの木製マドラーを使用。左右の犬歯のひとつ奥の歯で木の棒を軽く噛んで唇を閉じる。目を閉じて1分間そのまま。

木の棒を口から外して棒の状態、歯や口まわりの感覚をチェック。
「ストレスの度合いが大きいほど、噛み締める力が強くなります。無意識の緊張に自分自身で気づくことが大事」
木の棒に歯形がついている場合は緊張度が高いということに。無意識に噛み締めている人は日常的にチェックをしましょう。
正しい姿勢での座り方をマスター
座骨の位置をしっかり意識して、まっすぐの姿勢を保ちます。椅子は座面がフラットで硬いもの、座面の前半分に座るつもりで。
「このとき、カラダの軸を作ります。座骨の位置を前後左右に動かして重心を意識したり、ストレッチをして“カラダほぐし”をします。最終的に骨盤を立ててまっすぐな軸を作りましょう」
ブレない体軸を作ることで、次につながる骨盤呼吸、口ぱくぱく動作の効果が最大限に期待できます。

左右均等に重心を乗せ、体幹の軸がぶれないように。
ブレない軸をしっかり作るための、カラダほぐし

1.座骨を意識してカラダを前後に動かします。

2.左右の座骨に交互に体重を乗せます。

3.肩の位置を上下させてリラックスします。

4.カラダを回転させて座骨の重心を移動させます。
準備が整ったら骨盤呼吸から口ぱくぱくの動作へ!
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『クロワッサン』892号(2014年1月10日号)より
