心のコントロールに効く、呼吸筋ストレッチ2

呼吸と心は深く繋がっています。不調を感じたときに即効性のある、シーン別の呼吸筋ストレッチを、東有明医療大学副学長の本間生夫さんに教えてもらいました。

ここぞという大事な場面でいつもあがってしまう。
呼吸で緊張はコントロールできます。緊張しやすい人の呼吸は、吸う息ばかりが強くなりがちです。呼吸バランスを整えましょう。

吸って吐いて、胸をほぐし、過度の緊張をコントロールする。

1. あがってしまったときは、立った状態で背筋を伸ばし、両手を肋骨の下あたりに当てる。

2. ゆっくり息を吸いながら頭をやや後方に引き上げて、胸を広げて伸ばしていく。

3. ゆっくり息を吐き出しながら、頭をもとに戻していく。これを数回繰り返す。

頬の筋肉を上下させるように、両手の指先で円を描いてほぐしていく。

心が上の空で気持ちを集中できない。
集中できないときは呼吸が不安定に。呼吸筋の柔軟性をアップするストレッチを行い、呼吸すること自体に意識を向け集中力を高める。

肩と背中を伸ばせば、呼吸がラクになる。

1. 壁の前に立ち、一歩踏み出して壁に片手を緩めた状態でつく。

2. 息を吸いながら壁を押し、肩と背中を丸めるようにして伸ばす。吐きながら戻す。反対側も行う。

目を閉じて、呼吸に意識を向ける。

1. 楽な姿勢で立ち、目を閉じてゆっくりと３つ数えながら息を吸う。

2. ６つ数えながら吐く。呼吸は「吸う１：吐く２」のリズムが安定的。ゆっくり繰り返す

眉間のしわをとるストレッチ。
眉間にしわを寄せた状態で両手の指先を額に当て、左右に動かすようにしてほぐす。

『クロワッサン』892号（2014年12月25日号）より

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