今日から始められる、歯を長持ちさせる3つの習慣
何となく不具合を感じても年のせい? とやり過ごしてしまいがちな歯。けれども、今からきちんと向き合えば、もっと長持ちするのです!
撮影・北尾 渉 イラストレーション・イオクサツキ 文・堀越和幸 構成・堀越和幸
歯磨きのニュー・スタンダード──鉛筆持ち
まず歯磨きの基本を照山さんに教わる。「鉛筆持ち(左イラスト)で、歯の一本一本をちょこちょこ磨くのが基本です」。一本ずつ磨くので歯ブラシのヘッドは、親指の爪の大きさ程度のコンパクトヘッドで、毛先は普通から柔らかめのものを選ぶ。そして、順番も見直しを。「フロスや歯間ブラシなどの隙間ケアは、歯ブラシ→隙間ケアではなく、隙間ケア→歯ブラシの順番にすると、より歯垢が落ち、歯磨き粉に含まれる歯にいい成分のフッ化物が多く残るというデータがあります(下グラフ)」
バイオフィルムを作らない間食の考え方──無糖飲料
バイオフィルムが口にあると外からのばい菌やアレルゲンをダイレクトにキャッチしてしまう。「これからの季節、風邪もひきやすくなります」。そのバイオフィルムは糖質が大好物なのだという。「ジュースや飴などでできやすくなります。おやつを食べた後は軽く水で口を濯ぐ癖をつけましょう」
口が乾いた時には、唾液腺マッサージを
唾液の分泌が少なくなるのは、唾液腺の老化や、自律神経の影響による唾液腺の萎縮が主な原因。であれば、その唾液腺を刺激してあげるのが有効だ。照山さんが教えてくれた唾液腺を刺激するポイントは上イラストの3つである。「耳の前から上あたりにある“耳下腺”、顎の骨の内側にある“顎下腺”、顎の骨の下にある“舌下腺”の3カ所になります。指で探りながら、押して刺激を与えるとじわっと唾液が出るポイントが見つかるはずです。口が乾いてきたら意識的にマッサージをしてみましょう」
『クロワッサン』1152号より
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