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【ヨガのポーズ73】“そっちじゃない”クワトロアップ——Dr.高尾美穂のカラダとココロの整え方

“そっちじゃない” あ~、こっちだったんだ、と気づくと理解が深まることも。──どちらがよくて、どちらがダメということではないけれど、人はつい目に入りやすいものに引っ張られがちです。そんなときのお守り言葉。

撮影・森山祐子 イラストレーション・SHOKO TAKAHASHI 構成&文・越川典子

クワトロアップ

【ヨガのポーズ73】“そっちじゃない”クワトロアップ——Dr.高尾美穂のカラダとココロの整え方

“一番効いているのは右脚の内転筋ね”
スペイン語などで「4」を指すクワトロ。一方の肘をつき、伸ばした脚と膝を立てた脚とで4を形作ります。伸ばした脚を持ち上げますが、そのときしっかり足首を曲げて、かかとを押し出すようにするのがコツ。上側の腕をまっすぐ伸ばし、深い呼吸をして8秒。向きを変えて反対側も。1日1回。

“そっちじゃない”

主役はいつも、わかりやすく目立つところにいる――誰もが、そう思っています。スポットライトが当たっているほうに引っ張られそうなとき、あえて自分に言い聞かせる言葉があります。

「そっちじゃない、かも」

講演会に呼ばれることが多い私が、最初にコミュニケーションをとるのは、企業や団体の代表や営業・企画の担当者。説明は明快でそつがなく、声もはっきりしている。そんなとき、私の中で「そっちじゃない」というささやきが聞こえてくるんです。

なぜなら、わかりやすくまとまったものではなく、「現場」を知りたいと思うから。現場にいる当事者の女性たちはどんなことに困っているのか。どんな声が多いのか。リアルを熟知しているのは、社内で取り組んできた人事の人たちかもしれない。組織を横断して、あらたなプロジェクトを立ち上げた人かもしれない。意識的にそうした人たちと話すことで、あ、「こっちだったんだ」と講演内容を軌道修正することも少なくありません。

大事な部分って、実はわかりにくいところにある場合が多いんです。

このポーズも、目立つのは膝を立てている脚のほう。でも、実際に「効いている」のは、伸ばしたまま上方へ持ち上げている脚だと気づいてほしいですね。

  • 高尾美穂

    高尾美穂 さん (たかお・みほ)

    産婦人科医

    イーク表参道副院長、婦人科スポーツドクター、産業医として、働く女性をサポート。Stand.fmにて、ほぼ毎日配信している「高尾美穂からのリアルボイス」が好評。

『クロワッサン』1140号より

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