専門医が勧める、股関節をいたわるグッズ
撮影・中島慶子 イラストレーション・おざわさよこ 文・河野友紀
アスリートから一般まで、幅広い人の股関節の悩みと向き合う高平尚伸さん。
「股関節の痛みは、動かせば症状が悪化し痛みが増す。そして、さらに動かせなくなるという悪循環に陥りがちな部位です。貧乏ゆすりのような動きの“ジグリング”をすることで、まずは関節軟骨に栄養を供給し、可動域を改善するとともに自己修復能力を誘発しましょう」
「また寒い時季は冷やさないようにすることも大切なので、サポーターやスパッツもおすすめ。体に適したサイズを選ぶことが大事です。症状が進行した場合は、外転枕を使うことで股関節の内転を防止。寝るとき、座るときなどに使えるタイプなら、日常生活がラクになります」
片方のかかとを乗せて貧乏ゆすりを補助
かかとを乗せ運動させることで、貧乏ゆすりに似たジグリング運動を再現。1分約200〜300回、5・10・20分のタイマー付き。
「ジグリングは股関節の保存的治療。継続し行うことで効果を発揮するので、暮らしに組み込んで」(高平さん)
股関節が内側に入らないように固定!
中央のスポンジ部分を両腿で挟み、ベルト部分を左右それぞれの脚に装着。脚の位置を固定して股関節の内転を防ぎ、股関節が外に開いた状態を保持できる。「こちらはコンパクトサイズで、寝返りもしやすいのでおすすめ」(高平さん)
そっと股関節を支える腹巻き型のサポーター
日中も就寝時も着用可。股関節に当たる部分に丸いパッド状の着圧ラインがついており、手で股関節周辺が支えられているような感覚が。「歩く、寝返りを打つといった日常の動作をサポートしてくれます」(高平さん)
理学療法士が考案、脚の運びが楽になる!
着圧テーピングでお尻周りをぐるっと囲み、股関節周辺の筋肉をサポート。さらに太もも部分は伸縮性のある生地で脚運びをスムーズにしてくれる。「立ち座りや、階段の上り下りがきつい人におすすめ」(高平さん)
『クロワッサン』1135号より
広告