ながら運動と簡単エクササイズで足裏のアーチを取り戻す。
対策を理学療法士の宮澤俊介さんに聞きました。
撮影・青木和義、谷 尚樹(インソール取材) スタイリング・白男川清美 ヘア&メイク・大谷亮治 モデル・nozomi イラストレーション・浅妻健司 体験談コラム文・嶌 陽子 構成&文・堀越和幸
足裏缶転がし
足裏には足底腱膜(そくていけんまく)という膜が張り巡らされていて、ここをほぐすことがアーチの復活の第一歩。細めの制汗剤スプレー缶などで、左右の足の内側、外側、横の3点のアーチを、TVを観ながら30秒ずつコロコロほぐそう。
(横アーチ)
親指の付け根、母趾内転筋を緩める。
(外側縦アーチ)
(内側縦アーチ)
足指ジャンケン
落ちた足底腱膜を復活させるために、足指をグーチョキパーと開いて、足裏のトレーニング。グーを握ったときは、MP関節と呼ばれる足の甲の出っ張りがしっかり出ることを意識する。左右各10回×3セット行う。
(グー)
(チョキ)
(パー)
股関節を開いて閉じて
足を肩幅に開き膝を軽く曲げ、腰に手を当て上体を前傾させて立つ。その姿勢を保持したまま、両膝を内へ外へ動かし、股関節を開いて閉じてのエクササイズ。肝は足裏の3点アーチをしっかりキープしながら行うこと。足裏が浮かないように注意。
【10回を3セット】
3点アーチをしっかりキープ。
↓
膝を内側へ。
↓
膝を外側へ。
バレリーナエクササイズ
宮澤さんがバレリーナを指導する際に行う運動。まず、つま先立ちを2〜3回繰り返した後、踵を上げた状態から踵を外へ→そのまま着地して次につま先を外へ→その状態でつま先立ちになり踵を外へ……と、一連の動きの繰り返しで、両足を徐々に広げていく。つま先立ちの足裏感覚と重心コントロールが鍛えられる。
【両足が広げられるところまでを3セット】
踵を2〜3回上げる。
↓
踵を外へ開く。
↓
その状態から着地。
↓
つま先を外へ。
↓
つま先立ちになる。
両足が広げられるところまで同じ動作を繰り返す。
アーチに効くランジ
左足を前に出し手は腰に。上体をまっすぐにキープしながら前に倒し、左足に体重を乗せる。その際、背中を反らしヒップラインが持ち上がるイメージで。左足のアーチをしっかりキープしたまま行う。反対側も。
【左右それぞれ 10回を3セット】
3点アーチをしっかりキープ。
↓
お尻を高い位置に。
ふくらはぎのストレッチ
扁平足の人はふくらはぎの筋肉(腓腹筋、ひらめ筋)が張っている場合が多い。ここをストレッチでほぐす。厚めの本やブロックなどにつま先を乗せ、足裏を押し付けてふくらはぎを伸ばし30秒キープ。反対側も。伸ばすときは膝とつま先が同じ方向になるように。