「半蓮華座」(⇒記事はこちら)に続いて、今回は立位での半蓮華座を。このポーズの完成形は、写真の状態から前屈して、右手のひらを床につけるのですが、実は、途中のポーズを紹介するにはわけがあります。
まるで、真っ直ぐに立つ樹木に、つたのようにからみつき、上へ上へと登っていこうとしている……そんなふうに感じられるポーズだからです。樹木とは、例えば目指したい誰かだったり、集団だったり、その象徴です。
いま私は、産婦人科医として現場にいる傍ら、スポーツドクターとして女性アスリートのサポートをし、またヨガの指導もし、ケニアでの医療活動もライフワークとしています。思えば、これらは自分の力だけではできないことばかり。
資格をとったり、この人と思ったら会いに行ったり、他科の医師との連携をしたり。樹木に手脚をからませていくことで、その枝から別の樹木につながり、世界が広がってきたとしか言いようがありません。
待っていても、何も起きません。
願ってさえいれば叶う、と考える人もいるかもしれませんが、ただ願うだけじゃなく、願いに近づくアクションを起こしてはじめてチャンスが訪れるのではないでしょうか。